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ティラノサウルス撃破を目指して作られた巨大ライフル弾をスローモーションで撮影した衝撃の威力を体感できる動画


さまざまな事象をスローモーションで撮影した動画を投稿するYouTubeチャンネルのThe Slow Mo Guysが、銃火器関連の動画を投稿するYouTubeチャンネルのKentucky Ballisticsとコラボレーションして、「ティラノサウルスを倒せる弾丸」をコンセプトに開発された超巨大ライフル弾「.577 Tyrannosaur(.577 ティラノサウルス)」を発射する様子をスローモーションで撮影しています。

Elephant Rifle Annihilates Ballistic Gel at 82,000FPS - The Slow Mo Guys @KentuckyBallistics - YouTube


左からThe Slow Mo Guysのギャビン・フリーさん、ダニエル・グルーチーさん、Kentucky Ballisticsのスコットさんの3人が登場。


スコットさんが手に持っているのは軍用の標準ライフル弾である5.56x45mm NATO弾(弾頭重量:55グレイン)。


しかし、ライフル弾にはさまざまなサイズのものがあります。この中で最もサイズの大きな「.577 ティラノサウルス」を今回は使用します。大柄なスコットさんの人差し指よりも太い弾丸ということで、とんでもない威力であることは間違いなし。


.577 ティラノサウルスよりも小さなライフル弾を試射してみることに。まずは.375 H&H Magnum(350グレイン)。


.460ウェザビー・マグナム(500グレイン)


.500 Nitro Express(570グレイン)


.600 Nitro Epress(900グレイン)


.600 Nitro Epressを発射した時の衝撃を「ちょうどこのくらい」と、前蹴りで表現するグルーチーさん。


最後に.577 ティラノサウルス(750グレイン)を使ってみます。「あまりの衝撃に発射後に体中に波紋が広がると思う」と語りながら、その様子を撮影するために服を脱ぐグルーチーさん。


というわけでさっそく撃ちます。


ここから1000fpsのスローモーションで発射の瞬間を撮影した映像に切り替わります。


右側から見ると発射時の衝撃が凄まじいことはわかるものの、それ以外はイマイチわかりづらい感じ。


しかし背後から発射の瞬間を撮影すると、衝撃が体中を広がる様子がよくわかります。


発射後、肩から体に伝わった衝撃が体の表面にある脂肪を波打たせます。


別アングルから5万fpsで撮影したスローモーション動画。


発射


銃口から出た煙と炎がかなりの距離伸びているのがわかります。


これが.577 ティラノサウルスの弾頭部分。かなり巨大です。


この弾頭の動きをチェックするために用意されたのが弾道ゼラチンことバリスティックゲル。長さは16インチ(40.64cm)ほどだそうです。


このバリスティックゲルを2つ並べ、ここに.577 ティラノサウルスを撃ち込みます。


発射の瞬間を100fpsで撮影した様子が以下。


弾丸がバリスティックゲルの中に入った瞬間、ゲルのブロックが衝撃でとんでもない形に変形します。


続いて8万2000fpsで撮影したスローモーション動画。


弾丸がゲルに触れた瞬間、ピカッと光ります。


ゲルの中をスイーっと進む弾丸。


弾丸が2つ目のバリスティックゲルと触れる瞬間、再びピカッと発光。


そのまま2つのバリスティックゲルを貫通していくのですが、弾道は徐々に膨れ上がっていきます。


燃え上がる炎


バリスティックゲルの中に炎が飲み込まれていきます。


炎は落ち着いていくものの、バリスティックゲル全体に広がる衝撃はまだ収まらないようで、生き物かのようにグニャグニャと形を変え続けます。


弾道の速度はバリスティックゲルに入る前の段階が1343mph(時速約2160km)。


バリスティックゲルに侵入した瞬間が1316mph(時速約2120km)。


バリスティックゲル1個分移動したところで1161mph(時速約1870km)。


2つ目のバリスティックゲルの中間まで移動した時点で1015mph(時速約1630km)


2つのバリスティックゲルを貫通したところで869mph(時速約1400km)です。


続いて.577 ティラノサウルスのソフトポイント弾(弾頭の先端部分の鉛が露出した弾)を使用してバリスティックゲルを撃ちます。


1つ目のバリスティックゲルはきれいに貫通しました。


しかし、2つ目のバリスティックゲルを貫通することはできず、弾丸がゲルの中に留まりました。


バリスティックゲルから取り出した弾丸はこんな感じ。


発射の瞬間は以下の通り。


バリスティックゲルがオレンジ色に発光&膨張。


とんでもない形に膨れ上がっています。


ブルンブルン跳ね回ったあと、元の直方体に戻ります。


8万2000fpsの高フレームレートで撮影したスローモーション動画が以下。


弾丸がバリスティックゲルに侵入。


バリスティックゲルの中を進む弾道の様子は明らかに異なります。


通常弾よりも明らかに弾道部分が膨れ上がっており、今にも爆発してしまいそう。


かなり早い段階でバリスティックゲルの中に炎が飲み込まれていきます。


もはや右のバリスティックゲルでは何が起きているのかわからないような状態です。


弾丸は2つ目のバリスティックゲルを貫通する寸前。


こちらも炎が徐々に収まっていきます。


ブルンブルンに飛び跳ねるバリスティックゲル。あれだけ形状が変化していながら、元の直方体にきれいに戻ります。


通常弾(上)とソフトポイント弾(下)がバリスティックゲルの中を進んでいく様子を比較すると以下の通り。


通常弾と異なり、ソフトポイント弾は弾頭の先端部分が露出しています。そのため、人体に当たると膨張して弾丸の直径よりも大きな創傷を引き起こすことが可能です。この特性からか、通常弾と比べてソフトポイント弾の方がバリスティックゲルに残る弾道が明らかに早く膨張し始めます。


炎の大きさもけた違い。


バリスティックゲルに伝わる衝撃もソフトポイント弾の方が大きいようで、ゲルの凄まじい形状変化を見せます。


実際にバリスティックゲルに撃ち込まれた弾丸は以下の通り。左が通常弾で、右がソフトポイント弾です。

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in 動画, Posted by logu_ii

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