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Apple Watch対抗「Wear OS 4」2023年中にリリースへ、Googleは既にAndroid開発者向けプレビュー版公開済みで自由にウォッチフェイスを作れる「ウォッチフェイスフォーマット」も


Googleが2023年5月11日の開発者向けイベント「Google I/O」で、スマートウォッチ向けOSの次期バージョンである「Wear OS 4」を発表しました。

Android Developers Blog: Watch the Wear OS updates at I/O 2023
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/watch-out-wear-os-updates-at-io-2023.html

Google previews Wear OS 4 with better battery life, third-party watch face support | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/05/10/google-previews-wear-os-4-with-better-battery-life-third-party-watch-face-support/

Google will debut Wear OS 4 for Android smartwatches this fall
https://www.androidpolice.com/google-debut-wear-os-4-android-smartwatches-this-fall/

Googleが2023年秋にリリースする「Wear OS 4」のポイントは、バッテリー寿命とアクセシビリティ機能の向上、機種変更をより手軽にする復元ツール、そしてSamsungと共同で構築された「Watch Face Format(ウォッチフェイスフォーマット)」です。このフォーマットにより、開発者はコードを書かなくても宣言型XML形式(declarative XML format)でウォッチフェイス、つまり文字盤を作成しGoogle Playで公開できるようになります。


Wear OSプラットフォームがウォッチフェイスのレンダリングに必要なロジックを処理するため、開発者はコードの最適化やバッテリーのパフォーマンスに悩まされることがありません。これはつまり、パフォーマンスやバッテリー消費の改善を享受したり、新しいバグを修正したりするためにウォッチフェイスを更新する必要がないということです。


ウォッチフェイスのデザインにも多種多様なコンセプトを取り込むことが可能です。例えば、アナログおよびデジタルの盤面など。


複雑な機能を盛り込み、さまざまな情報を表示することもできます。


カスタマイズも自由自在。


アイデア次第ではさらに特色豊かなデザインも実現できます。


Watch Face Formatでは、Wear OSの一部としてウォッチフェイスエディターが組み込まれているため、ユーザーはウォッチフェイスをカスタマイズするために独自のエディターを作る必要がなくなりました。


Watch Face Formatの発表に合わせて、SamsungはWatch Face Studioの最新バージョンを公開しており、開発者はすぐにオリジナルのウォッチフェイスの作成に取り組めます。


Googleによると、Wear OS 4ではバッテリーの寿命改善や、より高速で信頼性の高い新しいテキスト読み上げエンジンを始めとするアクセシビリティ機能改善も導入される予定とのこと。

また、ネイティブのバックアップと復元ツールのサポートにより、Wear OSのユーザーは機種変更も簡単かつ安全になり、新しいWear OSをセットアップすると自動的にスマートフォンに付与された全ての権限がウォッチに引き継がれるようになります。

GoogleのAndroidおよびChrome開発部門に所属するDieter Bohn氏はTwitterに「Google I/Oではたくさんの話題がありましたが、その中でも私の日常に大きな影響を与えるのは、Wear OSウォッチを工場出荷時にリセットしなくても、すぐに端末を交換できるようになることです」と投稿しました。


Googleはまた、ネイティブのカレンダーアプリとGmailアプリをWear OSに導入することにも取り組んでいます。これらのアプリを使用すると、スマートウォッチから直接スケジュールを管理したり、電子メールに返信したりできます。


Googleは、2023年秋のリリースを目指して、今後数カ月以内にWear OSについての情報をさらに公開していくとしています。また、既に開発者向けのプレビュー版とエミュレーターがリリースされているので、開発者はこれらを活用してWear OS 4の公開に向けた準備を進めることが可能です。

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in ソフトウェア, Posted by log1l_ks

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