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Trello・Jira・Confluenceなどの業務改善ツールで知られるAtlassianが500人の従業員を解雇


タスク管理ツールのTrelloやプロジェクト管理ツールのJira、コラボレーションツールのConfluenceといった法人向けソフトウェアを開発するAtlassianが、全従業員の5%に当たる500人を解雇することを発表しました。Atlassianの共同CEOを務めるマイク・キャノンブルックス氏とスコット・ファーカー氏は、今回の解雇は財政的問題によるものではなく、クラウドコンピューティングなどの成長部門にリソースを集中させるためだと説明しています。

A difficult update on our team - Work Life by Atlassian
https://www.atlassian.com/blog/announcements/atlassian-team-update-march-2023


Atlassian Layoffs: 500 Jobs Eliminated in Latest Software Cutbacks (TEAM) - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-03-06/atlassian-will-eliminate-500-jobs-in-latest-software-cutbacks

Atlassian’s Scott Farquhar and Mike Cannon-Brooks sacks 500 staff amid tough tech market
https://www.afr.com/technology/atlassian-to-sack-500-people-5pc-of-workforce-20230307-p5cpz6

Atlassian cuts 5% of head count as it focuses on high-priority areas
https://www.cnbc.com/2023/03/06/atlassian-cuts-5percent-of-headcount-as-it-focuses-on-high-priority-areas.html

2022年から2023年にかけて多くのテクノロジー企業が従業員の大量解雇を進める中、オーストラリアのシドニーに本社を置くAtlassianは大規模な解雇を行ってきませんでした。しかし2023年3月6日、ついにAtlassianは全従業員の5%に当たる500人を解雇することを発表しました。キャノンブルックス氏とファーカー氏は従業員に宛てたメモで、「今日は私たちの20年に及ぶ歴史の中でも非常に困難な日です」「約500人、つまり従業員の5%に別れを告げることになります」と述べています。

Atlassianはここ数年で飛躍的に成長しており、従業員数は過去4年間で3倍に増加し、2022年末には1万787人の従業員を雇用していたとのこと。2022年10月には新たに1000人以上の従業員を採用するとして、主要都市で「AtlassiVan」というブランドバスを走らせるなどの採用活動を行っていました。


キャノンブルックス氏とファーカー氏は、「この決定はAtlassianの財務実績を反映したものではなく、優先事項を適切にサポートする役割に再投資するためのものです。特にクラウド移行・ITサービスマネジメント・法人向けクラウドサービスなど、会社として大きな成長機会が目の前にあります。難しいことではありますが、このリバランスはこれらの優先事項に重点的に取り組むことにつながるでしょう」と述べ、財政状況の悪化や従業員のパフォーマンスが解雇につながったわけではないと主張しています。

解雇は主に人材獲得・プログラム管理・研究分析チームなどを対象としており、今回解雇される従業員には15週間の退職金に加えて、雇用年ごとに1週間の退職金が上乗せされます。また、貸与されたノートPCはリモートでデータを消去すれば所持し続けられるほか、3月10日まではConfluenceやZoom、Slack、Gmailなどにアクセス可能だとのこと。


キャノンブルックス氏とファーカー氏は、「業界標準ではコミュニケーションツールへのアクセスをすぐにブロックしますが、このアプローチは私たちにとって正しいとは感じられませんでした。私たちの基盤にある信頼は、Atlassianの文化において非常に重要な部分です」「お別れのブログを書いたり、引き継ぎを共有したりして、お別れの時間を取ることをおすすめします。会社を去る人の中には、これらの行為をしたくない人もいるでしょうが、それでもOKです」と述べています。

Atlassianのエンジニアはオーストラリアの経済紙であるオーストラリアン・ファイナンシャル・レヴューに対し、エンジニアリングチームが多くのメンバーを失う可能性は低く、「開発者はそれほど大きな打撃を受けると思いません」「しかし、解雇が行われるだろうということは、ここ数カ月で誰もが感じていました」とコメントしました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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