「政府見解と異なる情報を記した」としてロシアがWikipediaに罰金を科す
2022年2月のウクライナ侵攻以降に、ロシアは政府の公式見解と矛盾する情報を拡散するサイトをブロックしたり、罰金を科したりできる法律を制定しました。Wikipediaがこの法律に反したとして、ロシアの裁判所がWikipediaを運営するウィキメディア財団に対して200万ルーブル(約360万円)の罰金を科したことがわかりました。
Russian court fines Wikipedia over military 'misinformation' | Reuters
https://www.reuters.com/technology/russian-court-fines-wikipedia-over-military-misinformation-2023-02-28/
Russia fines Wikipedia for publishing facts instead of Kremlin war propaganda | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2023/02/russia-fines-wikipedia-for-publishing-facts-instead-of-kremlin-war-propaganda/
ロシア側は、Wikipediaにはロシア軍に関する記事に誤りがあり、削除要求を行ったにもかかわらず誤情報が削除されなかったため、罰金を科すことになったと主張しています。
ウィキメディア財団がロシアから罰金を科されるのはウクライナ侵攻以降、3度目のこと。ロシアは、ウクライナ侵攻の直後からWikipediaに対し、虚偽の情報を記載しているとして罰金を科すと脅しをかけていました。
ロシアいわく「Wikipediaが虚偽の情報を掲載している」として500万円超の罰金を科すと警告 - GIGAZINE
結局、「2022年ロシアのウクライナ侵攻」「キーウの戦い (2022年)」「ロシアのウクナイナ侵攻時の戦争犯罪(ロシア語版)」「マリウポリの病院への爆撃」「マリウポリの劇場への爆撃」「ブチャの虐殺」の6つの記事を対象として、500万ルーブル(約900万円)の罰金が科されました。
さらに2022年11月には「ロシアのウクライナ侵攻の評価(ロシア語版)」「ロシアの侵略に対するウクライナ人民の非暴力的抵抗(ロシア語版)」の2つの記事を対象に200万ルーブル(約360万円)の罰金が科されています。
ウィキメディア財団はこれらの罰金に対する上訴を行っていますが、すでに訴えの1つはモスクワの裁判所により棄却されています。
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in メモ, ネットサービス, Posted by logc_nt
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