アメリカ領空を横断した中国の偵察気球をアメリカ軍が撃墜、中国外務省は抗議表明
アメリカ本土上空に出現した中国の偵察気球を、アメリカ軍がサウスカロライナ州沖の大西洋で撃墜しました。
Live updates: US shoots down Chinese spy balloon off East Coast
https://edition.cnn.com/politics/live-news/suspected-chinese-balloon-over-us-02-04-23/index.html
US fighter jet shoots down suspected Chinese spy balloon | News | Al Jazeera
https://www.aljazeera.com/news/2023/2/4/biden-says-us-will-take-care-of-suspected-chinese-spy-balloon
WATCH LIVE: Chinese spy balloon shot down over Atlantic Ocean - YouTube
気球は1月28日、アラスカ州に侵入。1月30日にはカナダ領内に入り、1月31日にアイダホ州から再びアメリカ領内に入っていました。
気球の存在が一般に明らかになったのは2月2日のこと。その後、気球はさらに東へ飛行してアメリカ領空を横切り、サウスカロライナ州から大西洋側へ離脱。ラングレー空軍基地からF-22が1機出撃し、AIM-9Xミサイルを使用して、大西洋上空で気球を撃墜しました。サウスカロライナ州では、気球の撃墜瞬間を複数の人が報告しています。
Chinese spy balloon shot down. #ChineseSpyBalloon pic.twitter.com/2LNUUf0Qpr
— Devon Pace (@elitedevon) February 4, 2023
気球に対してはバイデン大統領が2月1日時点で撃墜命令を出していましたが、民間航空機より高い6万フィートのところを飛行しており、地上に対する軍事的・物理的脅威にはならないこと、撃墜時に破片が地上に降り注いでしまうことから、国防総省は撃墜見送りを進言していました。
なお、中国の外務省は気球がアメリカの領空に入ったことについて、「アメリカが武力を行使して、民間の無人航空機を撃墜したことに、強い不満と抗議を表明します。気球が民間のものであり、不可抗力でアメリカの領空に進入したことは何度も通知しました。完全な事故でした」との声明を発表しています。
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