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手書きメモ機能搭載「Kindle Scribe」の電子書籍リーダーとしての性能を「Kindle Paperwhite」と比較してみた


電子書籍リーダーのKindleシリーズに、付属のペンで手書きメモを書き込める「Kindle Scribe」が2022年11月に加わりました。そんなKindle Scribeに触る機会を得られたので、外観のチェックに続いて、電子書籍リーダーとしての性能を「Kindle Paperwhite 2021年モデル」と比較しながらチェックしてみました。

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・目次
◆1:フォントサイズや明るさの調整
◆2:ページ送り性能
◆3:取り回しやすさ
◆4:まとめ

◆1:フォントサイズや明るさの調整
Kindle Scribeで小説を表示するとこんな感じ。ディスプレイには反射の少ない表面加工が施されており、他のKindleシリーズと同様に紙に近い質感で文章を表示できます。ディスプレイの左側にはベゼルが張り出していますが、「Kindle Oasis」のようなページ送りボタンは非搭載。電源オン・オフ以外の動作は画面タッチで行う必要があり、基本的な操作体系はKindle Paperwhiteと同一です。


フォントサイズはKindle Paperwhiteと同様に14段階で調整可能。


Kindle Scribe(左)とKindle Paperwhite(右)でフォントサイズを最小に設定して夏目漱石の「草枕」を表示させてみました。Kindle ScribeはKindle Paperwhiteとくらべて約2倍の情報を表示できます。


Kindle Paperwhiteの場合「フォントサイズを最大にすると、一度に表示される文章が短すぎて読みにくい」という問題がありましたが、Kindle Scribeの場合は文字サイズを最大にしても読みにくさを感じない長さの文章を表示できます。


Kindle Scribeは、明るさを24段階で調整可能。


Kindle Paperwhiteも同様に24段階の明るさ調整機能を備えているのですが、Kindle Scribeには周りの光量に合わせて明るさを自動調整する機能も搭載されています。


◆2:ページ送り性能
Kindle Scribe(左)とKindle Paperwhite(右)で同じ小説を開き、ページ送りの速さを比較したムービーが以下。反応速度の差は確認できませんでした。

「Kindle Scribe」と「Kindle Paperwhite」のページ送り性能比較【小説】 - YouTube


続いてマンガを表示した場合のページ送り性能を比較した結果が以下。Kindle Paperwhiteではページを連続でめくっている際に一瞬ひっかかりを感じることもありますが、1ページごとのページ送り速度には差を感じられませんでした。

「Kindle Scribe」と「Kindle Paperwhite」のページ送り性能比較【マンガ】 - YouTube


◆3:取り回しやすさ
取り回しやすさに直結する「重さ」を測定してみた結果、Kindle Scribe(左)は429g、Kindle Paperwhite(右)は205gでした。


Kindle Paperwhiteは指でつまんで持てる重さ。片手でも軽い力で保持できます。


一方でKindle Scribeはつまんで持つには重たく、手のひら全体でつかむように保持する必要があります。


Kindle Scribeの寸法は幅196mm×高さ230mm×厚さ5.8mmで、Kindle Paperwhiteの寸法は幅174mm×高さ125mm×厚さ8.1mm。Kindle Paperwhiteはウエストポーチのような小さいバッグにもすっぽり収納できます。


一方で、Kindle Scribeはウエストポーチには入りません。持ち運びやすさを重視するならKindle ScribeよりもKindle Paperwhiteを選択するのがオススメです。


◆4:まとめ
Kindle Scribeの電子書籍リーダーとしての性能をチェックしてみた結果、「一度に多くの情報を表示できる」という点は魅力的ですが、取り回しやすさではKindle Paperwhiteが圧倒的に優れていました。このため、メモ機能を重視せず、「大量の蔵書を詰め込んで、いつでもどこでも読書したい」という場合はKindle Paperwhiteを選択するのがオススメです。

Kindle Scribeの手書き機能については、以下の記事で詳しく解説しています。

Kindle初の手書きメモ機能搭載デバイス「Kindle Scribe」の手書き機能や書き心地を確かめてみた - GIGAZINE


なお、Kindle Scribeの16GBプレミアムペン付きモデルは、記事作成時点ではAmazon.co.jpで税込5万1980円で入手できます。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1o_hf

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