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台湾の半導体輸出量が2022年に前年比18.4%増加、3年連続の2桁成長へ


世界的な景気後退や消費者需要の落ち込み、中国のチップ産業に対する米国の制裁強化の中で、台湾の半導体輸出は2022年まで7年連続で増加し、2022年には前年比18.4%の増加を見せたことが分かりました。

Taiwan Is Still Semiconductor Leader as Chip Exports Rise Again - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-01-15/taiwan-is-still-semiconductor-leader-as-chip-exports-rise-again

Taiwan's chip exports rose as China's imports fell in 2022 • The Register
https://www.theregister.com/2023/01/16/taiwan_chip_exports_rose_last/

Taiwan chip exports jumped 18.4% last year as US sanctions crushed China's imports | TechSpot
https://www.techspot.com/news/97279-taiwan-chip-exports-jumped-184-last-year-us.html

台湾財政部は、国内の半導体の輸出量が前年比18.4%増となり、2016年から連続で成長していることを明らかにしました。

台湾には世界の半導体生産能力の28%を占めているともいわれるTSMCなど名だたるファウンドリが集結しており、すべての企業を合わせると市場全体の48%を占めるとも報告されています。


台湾はその主導的地位を維持するために、TSMCのような台湾の半導体企業に対して、台湾内での新しい設備への投資を奨励する財政的優遇措置を提供する計画を発表しています。この計画では、台湾の半導体メーカーが年間研究開発費の最大25%を税額控除できるようにする予定です。

特にTSMCは設備投資を削減する可能性を示唆していることに加え、台湾以外の国にチップ製造工場を建設するために他の政府と交渉しているため、政府にとってはこうした取り組みが必要であると考えられているとのこと。中国が台湾に対する脅威を強めているため、アメリカを始めとする各国はチップを台湾へ依存している状況を脱却し、自国に工場を誘致する動きを強めています。

一方の中国は半導体輸入量が減少し、2021年の6356億個から5384億個に数を減らしています。これはアメリカが課す制裁がますます厳しくなっていることと、新型コロナウイルスの流行による中国のゼロコロナ政策が影響していると考えられています。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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