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サードパーティー製Twitterクライアントアプリの「Tweetbot」はTwitterから意図的に締め出されている可能性


2023年1月13日、サードパーティー製のTwitterクライアントアプリで認証エラーが発生しました。これにより、Tweetbotを含む多数のTwitterクライアントアプリが一時的に利用できなくなっていたのですが、Tweetbotは何とかサービスを継続するべく使用するAPIを切り替えるなどして対処を続けています。しかし、Twitterが意図的にTweetbotを締め出そうとしている可能性を指摘する声もあります。

Tweetbot is (mostly) working again - The Verge
https://www.theverge.com/2023/1/15/23556359/tweetbot-twitter-online-third-party-apps-outage

2023年1月13日、サードパーティー製のTwitterクライアントアプリでTwitterへログインする際に問題が発生するようになりました。Tweetbotの開発元であるTapbotsは「障害発生についてTwitterに連絡しましたが返事はありません。これが単なる一時的な不具合であり、詳細がわかり次第お知らせできることを願っています」とツイートした後、詳細を投稿していません。

Tweetbot and other clients are experiencing problems logging in to Twitter. We’ve reached out to Twitter for more details, but haven’t heard back.

We’re hoping this is just a temporary glitch and will let you know more as soon as we know more.

— Tweetbot by Tapbots (@tweetbot)


それまではTwitterアカウントへのサインインも不可能だったものの、1月16日にはTweetbotでTwitterアカウントにサインインしてツイートを閲覧することができるようになったことが報告されています。ただし、画面上には「データ上限に達しました」というメッセージが表示されており、ツイートすることは依然としてできないまま。

And it’s back! I can connect in @tweetbot !!!

Of course, I tried to send that in TweetBot only to get “Twitter Data Limit Reached. Please wait a bit and try again.”

???? https://t.co/zdAK03c1jJ pic.twitter.com/R9Wj2AUL9V

— Steve Brazill (@stevebrazill)


Tweetbotの共同作成者であるPaul Haddad氏は、Mastodon上で「そして今、古い未使用のAPIキーと一緒に(Tweetbotは)死んでしまいました。これは意図的なものであり、私たちや他の人たちが特別に狙われていたことを証明するものです。もし一片のコミュニケーションもなかったら、最初の段階でキーを交換することはなかったでしょう」と投稿しており、Twitterが意図的にTweetbotなどのサードパーティー製クライアントアプリが機能しなくなるように変更を施したことを示唆しています。


Haddad氏は海外メディアのThe Vergeに対して、「新しいAPIキーの使用を開始して、問題が解決するかどうかを確認することにしました」とコメントしており、使用するAPIキーを変更することでTweetbotでアカウントにサインインできるようになり、サービスの完全停止をなんとか回避できるようになったと述べています。ただし、この新しいAPIキーも記事作成時点では凍結されてしまっており、Tweetbotは再び使用できない状況に陥っています。

iOSアプリ開発者のMysk氏によると、Tweetbotが利用するAPIキーを変更したことで、Tweetbotの動作は一時的に復活していた模様。ただし、新しいAPIはサードパーティー製クライアントアプリに対して「15分あたり300件のツイートのみ共有できる」ように制限を課しているため、これまでのように無制限にツイートを共有することはできなかったそうです。Mysk氏は「これはTwitterが意図的にTweetbotを締め出したことを証明するものです。開発者は新しいTwitter用APIアプリを作成し、新しい資格情報を取得しました。これにより制限はあるものの、Tweetbotアプリは復活しました。これはTwitterのAPIが壊れているというわけではなく、Twitterがサードパーティー製クライアントアプリの開発者がそのような回避策に頼らざるを得ない状況に追い込んだ結果です」とツイートしています。

This is a proof that #Twitter has deliberately suspended @tweetbot. The developers just created a new Twitter API app and obtained new credentials. The app works, albeit with limits. Twitter API is not broken. If a platform pushes devs to resort to such workarounds, it's doomed https://t.co/Ra4CtJo40I

— Mysk ???????????????? (@mysk_co)


一連の騒動について、海外メディアのThe InformationはTwitterが意図的にサードパーティー製クライアントアプリを無効にした可能性があると報じており、Twitterの上級ソフトウェアエンジニアが「機能停止は意図的である」と語っているメッセージを独自のルートから入手しています。

なお、開発者のHaddad氏はMastodon上で「もっと小さいけれども、より良い環境へ移行します」と投稿し、Twitter以外のサービスへの移行を示唆しており、Tweetbotの開発元であるTapbotsは1月14日にMastodonクライアント「Ivory」を開発中であることを発表したばかりです。

We still don't have any news from Twitter.

We are honored that so many of you have chosen us as the way to browse Twitter for the past 12+ years and hope it can continue.

In the meantime, we have been working on something else…https://t.co/Pf48gPa7Ll pic.twitter.com/gR6OK5mlup

— Tapbots (@tapbots)

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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