Apple独自の検索エンジンを開発していたとみられるキーパーソンがGoogleに復帰
自社製検索エンジンの開発を急ピッチで進めているとウワサされるAppleから、検索エンジン開発の主力スタッフが、元いたGoogleに復帰したことが明らかになりました。
Apple’s Web Search Technology Chief Returns to Google — The Information
https://www.theinformation.com/articles/apples-web-search-technology-chief-returns-to-google
Key staff driving Apple search engine leave to rejoin Google | AppleInsider
https://appleinsider.com/articles/22/11/11/key-staff-driving-apple-search-engine-leave-to-rejoin-google
Googleに復帰したのはSrinivasan Venkatachary氏で、復帰後の肩書きはエンジニアリング担当バイスプレジデントです。
もともとGoogleにいたVenkatachary氏は2015年、同僚のエンジニアだったAnand Shukla氏、Steven Baker氏とともに検索リコメンド技術のスタートアップ「Laserlike」を設立。
2018年にAppleがLaserlikeを買収したことで3人はAppleの一員となり、技術・社会担当シニアバイスプレジデントであるJames Manyika氏の部下として働いていました。Venkatachary氏は少なくとも200人のメンバーを抱える検索チームのシニアディレクターだったとのこと。この検索チームはApp Storeの検索結果を担当するチームとは別で、iPhoneやMacの検索機能「Spotlight」や「Siri Suggestions」を開発し、音声アシスタントSiriの回答の支援を改善してきたそうです。
今回のVenkatachary氏のGoogle復帰が単独の動きなのか、ともにManyika氏のチームで働いていたShukla氏、Baker氏も同時に退社したのかは不明だとのこと。
Appleは自社製検索エンジンの開発を進めているとみられており、主要スタッフが離脱したとなると大きな痛手を負うことになります。
Appleが「自社製検索エンジン」の開発を急ピッチで進めているという報道 - GIGAZINE
by Kārlis Dambrāns
なお、GoogleとAppleの間の人材移動としては、Googleで人工知能開発を担当していたJohn Giannandrea氏がAppleの機械学習・AI担当シニアバイスプレジデントに転職した例があります。
AppleがGoogleの人工知能(AI)開発チーフをスカウト、Siriのアップグレードにも大きく影響する可能性 - GIGAZINE
by TechCrunch
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