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Google親会社・Alphabetの2022年第3四半期決算発表、広告&検索の売上は好調もYouTubeが2年ぶりに売上減に


Googleの親会社であるAlphabetが2022年第3四半期(7~9月)の決算を発表しました。Alphabet全体の総売上高自体は微増していますが、YouTubeの売上は減少しておりTikTokとのショート動画プラットフォームとしての競争に苦しんでいることが浮き彫りになっています。

GOOG Exhibit 99.1 Q3 2022 - 2022Q3_alphabet_earnings_release.pdf
(PDFファイル)https://abc.xyz/investor/static/pdf/2022Q3_alphabet_earnings_release.pdf

Alphabet Q3'22 Earnings Call - YouTube


Alphabet (GOOGL) Q3 2022 earnings
https://www.cnbc.com/2022/10/25/alphabet-googl-q3-2022-earnings-.html

Alphabet third quarter results fall as giant struggles to compete with TikTok | Alphabet | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2022/oct/25/alphabet-google-third-quarter-revenue-report

Google’s revenue continues to grow as its profits are still shrinking - The Verge
https://www.theverge.com/2022/10/25/23423560/google-q3-2022-growing-revenue-shrinking-profits-earnings

Alphabetによると、2022年第3四半期の総売上高は前年同期比で6%増の690億9200万ドル(約10兆2500億円)で、アナリストの709億ドル(約10兆5000億円)という見積もりを下回りました。営業利益は前年同期比で19%減の171億3500万ドル(約2兆6600億円)、当期純利益は前年同期比で27%減の139億1000万ドル(約2兆600億円)です。


総売上高の内訳は、「Google広告(Google Advertising)」を構成する「Google検索関連(Google Search&other)」が前年同期比で4%増の395億3900万ドル(約5兆8700億円)、「YouTube広告(YouTube ads)」が前年同期比で2%減の70億7100万ドル(約1兆500億円)、「Googleのネットワーク関連(Google Network)」が前年同期比で2%減の78億7200万ドル(約1兆1700億円)。「Googleのその他(Google other)」が前年同期比で2%増の売上高が68億9500万ドル(約1兆200億円)、「Google Cloud関連(Google Cloud)」が前年同期比で38%増の68億6800万ドル(約1兆200億円)、WaymoやVerilyといったAlphabetが投資するベンチャーおよび未公開企業をまとめた「Other Bets」は前年同期比で15%増の2億900万ドル(約310億円)、投資による「ヘッジ利益(Hedging gains)」が前年同期比で1000%増の6億3800万ドル(約950億円)。「従業員数(Number of employees)」は18万6779人で、前年同期から約3万6000人増加しています。

営業利益171億3500万ドルの内訳は、Google広告・Google検索関連・YouTube広告・Googleのネットワーク関連・Googleのその他事業を合わせた「Google Services」が前年同期比で17%減の197億8100万ドル(約2兆9300億円)で唯一黒字。Google Cloudは6億9900万ドル(約1000億円)の赤字、Other Betsは16億8600万ドル(約2500億円)の赤字、非配分本社費用(Corporate costs, unallocated)が3億3600万ドル(約500億円)の赤字となっています。


Investing.comのシニアアナリストであるジェシー・コーエン氏は、「インフレ率の急上昇や不況に対する懸念など、マクロ経済の逆風が悪化することのあおりをAlphabetも受けています」と述べています。なお、Alphabetのサンダー・ピチャイCEOは「明確な一連の製品とビジネスの優先事項に重点を置いている」と述べており、これにはAlphabet傘下のYouTubeがTikTokとの競争に備えてYouTubeショートを収益化したり、検索やクラウド部門の改善に着手したりしていることを指すものと思われます。

YouTube広告の売上が減少したことについて、コーエン氏は「同業他社と比べ、YouTubeは広告分野で最も孤立した企業のひとつとみなされているにもかかわらず、Googleの四半期決算の不振は悪化するファンダメンタルと厳しいマクロ経済環境により、広告主が支出を削減するよう促されていることを示す最新の兆候を示しています」と語りました。

Alphabetは2022年8月に一部の部門で採用を遅らせる方針を発表しました。同社のルース・ポラットCFOは、投資家との電話会議で「採用活動縮小の影響は2023年まで明らかにならないだろう」と語っています。実際、2022年第3四半期には従業員数が約1万3000人増加しており、2022年第4四半期にもその約半分ほどの数が増える見込みとなっています。なお、ポラットCFOは「2023年には従業員数の伸びが鈍化することとなりますが、特にエンジニアリングとテクノロジー分野のトップ人材に焦点を当てた重要な役割の採用活動は継続します」とも語っており、一部の採用活動は引き続き行われるとしています。

なお、Alphabetの決算発表を受け、同社の株価は5%超も下落しました。

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in メモ, Posted by logu_ii

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