Twitter創業者の立ち上げた分散型SNSプロトコル開発団体が新SNS「Bluesky」を発表
Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏は、2019年に分散型SNSプロトコル「Authenticated Data eXperiment(ADX)」を開発する「Bluesky」を立ち上げました。2022年10月18日にBlueskyはADXが十分に安定した状態に達したことを宣言し、ADXを「AT Protocol」に改名することを発表。加えて、Blueskyの団体名と同一名称のSNS「Bluesky」の開発も発表されています。
The AT Protocol - Bluesky
https://blueskyweb.xyz/blog/10-18-2022-the-at-protocol
TwitterやFacebookなどのSNSではユーザーの投稿や情報が各プラットフォームによって管理されています。ADXはSNSの非中央集権化を目的に開発されており、ユーザーデータを各ユーザーの個人データリポジトリに保存して、ユーザーのコンテンツをあらゆるプラットフォームで利用可能にすることを目指しています。ADXは2019年にドーシー氏によって開発が発表され、2022年5月には研究プロセスの一環として初期テスト版が公開されました。
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そして、2022年10月18日にはADXの名称を「AT Protocol」に変更したことが発表され、同時にAT Protocolの公式サイトも公開されました。BlueskyはAT Protocolの開発状況について「完全に完成しているわけではありませんが、十分に安定しています」と述べています。
加えて、Blueskyは「World Wide Web(WWW)は、ウェブブラウザがなくては成り立ちません。AT Protocolも同じです」と述べ、AT Protocolを用いたSNSアプリ「Bluesky」を開発中であることも発表しました。Blueskyアプリは近日公開予定で、記事作成時点では以下のリンク先からウェイトリストに参加できます。
Bluesky Social
https://bsky.app/
なお、ドーシー氏は2019年の新プロトコル開発発表時に「将来的にTwitterを新プロトコルの標準プラットフォームにすることを考えている」という旨の発言をしていました。記事作成時点ではドーシー氏はTwitterのCEOを退いていますが、現CEOのパラグ・アグラワル氏はBlueskyの中核メンバーとして活躍しており、将来的にTwitterにAT Protocolが採用される可能性は十分にありそうです。
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