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Amazonがニセのレビューを阻止する法的措置を世界的に拡大


Amazonが偽のレビューを投稿するブローカーや個人を刑事告訴するための法的取り組みについて、公式のプレスリリースで明らかにしました。

Amazon Expands Efforts to Stop the Source of Fake Reviews With New Legal Actions Worldwide | Amazon.com, Inc. - Press Room
https://press.aboutamazon.com/news-releases/news-release-details/amazon-expands-efforts-stop-source-fake-reviews-new-legal


Amazonは2015年にAmazonの歴史で初めて、カスタマーレビューの評価を故意にねつ造したとするウェブサイトに対し、違法な行為の差し止めと損害賠償を求めた訴えをアメリカで起こしました。また、2016年には初めて「商品を購入していないアカウントが、有償でレビューを投稿する」という偽レビューを行った出品者個人を相手にAmazonが訴訟を起こしています。

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By Robert Scoble

このような「偽のレビューからユーザーを保護する取り組み」を、世界中で拡大していくことをAmazonが発表しました。Amazonは、「金銭または無料の製品と引き替えにレビューを投稿する」ことを目的とした悪意のあるウェブサイトやSNSを運営する個人およびグループは、合計で1万1000件を超えると指摘しています。

2018年にはイタリアおよびスペインでも最初の刑事告訴が提出されています。イタリアとスペインのケースでは、ユーザーが商品を高く評価するレビューを投稿することで、購入金額を全額返金する契約が結ばれていたほか、偽レビューを検出するシステムを回避するために外部のメッセージサービスを経由させるなどの方法を採用していたそうです。この件に対する刑事訴訟を通して、Amazonは「顧客や販売パートナーを誤解させて利益を得る悪意のある行為」を阻止する決意を示しています。


また、近年ではアメリカで10件の新しい訴訟が開始されているほか、2022年10月にも新しく4件の関連訴訟をAmazonは起こしています。そのほか、アメリカに拠点を置くドイツのウェブサイト5種類に警告書を送付し、それらすべてにサイトを停止する署名にサインさせることで活動を停止させる、といった取り組みもAmazonは行っています。

Amazonの販売パートナーサービスを担当するダーメシュ・メータ氏はAmazonのレビューに関する取り組みについて、「訴訟や刑事告発を通じて悪意のあるレビュー投稿者に責任を負わせることは、顧客が安心して買い物できるように保護するために重要な方法の1つです。Amazonに投稿される偽レビューを確実に検出し、悪意のあるレビューを防止する方法を継続的に進めることに加えて、Amazonレビューの悪用に関与しようとする悪意のある人物を特定し、取り締まることを容赦なく続けます」と述べています。

またメータ氏は「Amazonは、偽のレビューと闘い、顧客が信頼できるショッピング体験を確実に得られるようにするために、引き続き重要なリソースを投入していきます。私たちはカスタマーレビューのコントロールを積極的に改善し続け、悪意のある人物を検出するための新しいテクノロジーと機械学習を発明し、彼らに責任を負わせるための新しい方法を見つけます」と語り、Amazonの今後の姿勢と取り組みについて表明しています。

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in ネットサービス, Posted by log1e_dh

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