サイエンス

CIAが「マンモス復活を目指すハイテク企業」に投資していることが判明、一体なぜ?


アメリカの情報機関であるCIAが、In-Q-Telというベンチャーキャピタル会社を通じて、マンモスを復活させて野生に戻すことを目指す企業に投資をしていることが分かりました。

How Can We Use Biology to Solve Global Issues? - In-Q-Tel
https://www.iqt.org/how-can-we-use-biology-to-solve-global-issues/


The CIA wants to bring woolly mammoths back from extinction | Live Science
https://www.livescience.com/cia-wooly-mammoth-de-extinction

CIAなどから資金を調達している投資会社のIn-Q-Telは、2022年9月20日にブログを更新して、合成生物学の分野で頭角を現している複数の企業を紹介しました。その中に、In-Q-Telから投資を受けているバイオテクノロジー企業であるColossal Biosciences、通称Colossalも含まれています。

Colossalの主な事業は、CRISPRというゲノム編集技術を用いてゾウのDNA配列にケナガマンモスの遺伝子を導入し、マンモスとゾウのハイブリッドを作ることです。これにより、同社は2027年までに最初のハイブリッドマンモスを誕生させ、マンモスが闊歩していた氷河期時代の草原を再現した自然公園に放すことを計画しています。

北極圏などの極地では氷が危機的な速度で失われており、特にシベリアのツンドラはあと500年以内に消失してしまうと言われています。こうした地域でマンモスを再び野生に戻し、「マンモス草原」と呼ばれている自然環境を復活させることで、気温が最大で10度低下する地球温暖化対策が可能とのこと。

Colossalはまた、マンモスだけでなく絶滅したオーストラリアの大型肉食獣のフクロオオカミや、かつてモーリシャス島に生息していた飛べない鳥であるドードーの復活も視野に入れています。


脱絶滅」と呼ばれるこうした取り組みを、情報機関であるCIAの投資会社が支援している理由はあまりピンときませんが、In-Q-Telは「なぜColossalのような企業に関心を寄せたのでしょうか?戦略的には、マンモスよりもそれを復活させる能力が重要です。合成生物学における次の進歩の波は、マクロなレベルで生物の形態と機能の両方を作る私たちの能力の進歩につながります」と述べて、バイオテクノロジー分野における技術力の強化が目的であると説明しました。

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in サイエンス,   生き物, Posted by log1l_ks

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