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Twitchでガスコンロを延々と燃やし続けてガスを自慢するロシアのチャンネルがBANされる


ガス不足にあえぐヨーロッパをあおる目的で、24時間年中無休でガスコンロを燃やし続ける様子を配信するチャンネル「russiangas1」が、Twitchのコミュニティガイドラインまたは利用規約に違反しているとして、TwitchからBANされました。

Twitch Bans Russian Channel That Burns Gas to Troll the World
https://www.vice.com/en/article/epza9k/twitch-bans-russian-channel-that-burns-gas-to-troll-the-world

russiangas1がどんな配信をしていたのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。

Аномия - Детство на стриме @russiangas1 - YouTube


画面には「ロシアより愛をこめて」というメッセージと、月1.44ユーロ(約203円)というロシアの安すぎるガス代が書かれています。また、ガスコンロの手前には時計と温度計が置かれており、配信しているムービーが短い録画をループ再生しているものではないことが示されています。

russiangas1は2022年9月11日から配信を開始しており、合間に休憩をはさみながらも、およそ1週間にわたってガスコンロを燃やし続けました。最初の配信は77時間連続で行われ、russiangas1は3000人以上のフォロワーを獲得し、最高で1896人の同時視聴者数を記録。集まる視聴者は皆、チャット欄に親ロシアのメッセージを投稿していました。


また、配信ページには「ガスコンロに合わせるオーブンを買うため」として、寄付用のリンクまで記載されていたとのこと。しかし、2022年9月17日まで配信を行った後、チャンネルはTwitch運営によってBANされました。


russiangas1の配信が行われた背景には、ヨーロッパのガス不足問題があります。EUは天然ガス資源をロシアに依存していましたが、ロシアはウクライナ侵攻で経済制裁を受けた報復として、天然ガスの輸出をストップしました。これによって、ヨーロッパは過去に類を見ない規模のガス危機に直面しており、ガスの需要がさらに高まる冬を迎えようとしています。ガスがなければ暖房をつけたり工場を稼働させたりすることは難しく、ドイツでは、廃炉予定だった原子力発電所の復活を検討するに至っています。

IT系ニュースサイトのMotherboardはTwitchに対してrussiangas1をBANした理由について尋ねましたが、記事作成時点で返答は得られなかったそうです。

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in ネットサービス,   動画, Posted by log1i_yk

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