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「iPhone 14 Pro」の海外レビューまとめ、最高のスマホであることは疑いなし


2022年9月16日に発売される「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」の先行レビューを海外メディアが公開しているのでまとめてみました。

The Vergeは「AppleはiPhone 14 Proでいくつかの予想外の驚きをもたらしました。前面カメラとFace IDが合体したTrueDepthカメラをノッチ型からパンチホール型に切り替えるというウワサ自体は以前からありましたが、これに『Dynamic Island』という新しい通知システムを加えました。また、競合スマートフォンがより大きなカメラセンサーを採用していることを受け、iPhoneもより大きなカメラセンサーを採用せざるを得なくなっていましたが、これに加えてAppleは『Photonic Engine』というカメラエンジンを発表するというサプライズをもたらしくてくれました」として、iPhone 14 Proの発表には2つの驚きがあったと指摘。

Apple iPhone 14 Pro review: early adopter island - The Verge
https://www.theverge.com/23351948/apple-iphone-14-pro-review


The VergeはiPhone 14 Proの優れた点として、パンチホール型ディスプレイに進化したカメラ部分と「Dynamic Island」を挙げています。前面カメラとFace ID用の赤外線センサーなどを配置するスペースを前面に確保する必要があるため、前面すべてをディスプレイとすることは不可能です。パンチホール型ディスプレイと「Dynamic Island」は、アニメーションを駆使することでUIとカメラ領域を巧みに融合することに成功しています。この「Dynamic Island」に表示できる情報はiOS 16で登場したライブアクティビティAPIの一部情報だそうで、既存の通知に代わるものではなく、「Dynamic Islandの可能性はまだ十分に発揮されていない」とThe Vergeは指摘。


iPhone 14 Proのメインカメラはついに48メガピクセルのセンサーを採用しましたが、SamsungのGalaxy S20 Ultraは2020年には同等のカメラセンサーを搭載していました。より良い写真を撮影するにはより多くの光を集めることができる巨大なカメラセンサーが必要となります。しかし、スペースの限られるスマートフォンではカメラセンサーの巨大化は一定以上は難しくなってきます。そこで、多くのスマートフォンメーカーがソフトウェアを駆使してより高精度な写真を撮影できるよう創意工夫をこらしています。iPhone 14 Proのクアッドピクセルセンサーでは4つのピクセルを1つのピクセルにまとめることで、センサーで捉えられる光量を4倍にしており、これにより低・中度の光量での写真精度が大幅に向上。さらに、AppleのDeep FusionをRAWデータの段階で実行する「Photonic Engine」という新しいエンジンも登場しています。

カメラセンサーの進化およびPhotonic Engineの登場により、iPhone 14 Proのカメラ性能は飛躍的に向上したのではと思われるかもしれませんが、The Vergeによると「iPhone 14 ProとiPhone 13 Proは非常に似た写真を撮影します」とのこと。「非常に薄暗い場所で撮影した写真」や「屋外で撮影した写真を拡大しまくった場合」などではiPhone 14 Proの方が優れた写真を撮影していることが確認できるそうですが、「Instagramにアップロードされる写真などではほとんど差は確認できない」とThe Verge。


この他、The VergeはiPhone 14 Proについて「常時表示ディスプレイが少し常時表示し過ぎる」とも指摘しています。

プロの写真家であるAustin Mann氏もiPhone 14 Proのカメラ性能を重点的にレビューしており、「iPhone 13 Proは十分に強力なカメラを有していますが、iPhone 14 Proはほとんどの比較テストでそれをわずかに上回りました。それでも大きな差はありませんでした。ただし、iPhone 14 Proでは大幅な解像度の向上が実現しています」と言及。ただし、iPhone 14 Proで48メガピクセルの高解像度写真を取り扱うにはProRAWでの撮影が必要であり、ProRAWで撮影する場合、iPhone 14 Proは2倍の望遠ズームが利用できなくなる点には注意が必要です。なお、Mann氏は「iPhone 11 Pro以前のモデルを使用しているiPhoneのカメラを利用する写真家はアップグレードを真剣に検討してみてください。ProRAW、超広角レンズ、低照度性能、望遠応答性と見所が多数あります」とも記しました。

iPhone 14 Pro Camera Review: Scotland — Travel Photographer - Austin Mann
https://www.austinmann.com/trek/iphone-14-pro-camera-review-scotland


EngadgetはiPhone 14 Proの長所として「便利な常時表示ディスプレイはAndroidのものよりも優れている」「常時表示ディスプレイ採用にもかかわらず良好なバッテリー寿命」「Dynamic Islandは滑らか」「簡単な(アメリカ限定の)eSIM設定」の4点を挙げ、短所としては「USB-C非対応」「iPhone 14 Pro Maxは重すぎる」としています。

iPhone 14 Pro and Pro Max review: Just different enough | Engadget
https://www.engadget.com/apple-iphone-14-pro-max-review-dynamic-island-useful-always-on-display-battery-life-camera-test-sample-pictures-130020449.html


WIREDはiPhone 14 Proについて「高価で優れた端末ですが、アップグレードは劇的なものではありません」と指摘。iPhone 14 Proの長所としては「非常に明るいディスプレイ」「終日持続する優れたバッテリー寿命」「パワフルなコンピューティングパワー」「楽しいDynamic Island」「常時表示ディスプレイ」「カメラ」の6点を挙げ、短所として「カメラ性能の強化はAppleが主張するほどのものではない」「(アメリカ限定の)eSIMはAndroidスマートフォンに簡単に転送できない」の2点を挙げています。

Apple iPhone 14 Pro and iPhone 14 Pro Max Review: Great iPhones, Small Upgrades | WIRED
https://www.wired.com/review/apple-iphone-14-pro-iphone-14-pro-max/


Inputは「iPhoneはキャンディーのようなもので、中毒性があります。新しいiPhoneは必要なくても欲しくなるものです。Dynamic Islandは素晴らしく、48メガピクセルのメインカメラも素晴らしく、Android端末を圧倒するA16 Bionicチップも素晴らしいの一言です。他にも、バッテリー寿命も長くなっています」と言及。iPhone 14 Proは明らかに時代の最先端を行く端末であるものの、誰もが賢くお金を使うべきであるため、速度が遅くなっていたり一部が故障したりしているiPhoneユーザーにはオススメするものの、iPhone 13 Proユーザーが無理して購入することはないと指摘。ただし、48メガピクセルの写真を撮影したい場合はiPhone 14 Proを購入するしかないとしています。

iPhone 14 Pro & Pro Max review: The 48-megapixel camera is legit
https://www.inputmag.com/reviews/iphone-14-pro-max-review-48-megapixel-camera-dynamic-island-impressive


Tom's GuideはiPhone 14 Proの長所として「Dynamic Island」「スマートフォン史上最高のパフォーマンス」「驚くほど美しいディスプレイ」「信じられないほど素晴らしいカメラ」の4点を挙げ、「iPhone 14 Proの問題点を挙げるのは難しい」としています。しかし、アメリカ限定で提供されるeSIM採用のiPhone 14 ProにSIMトレイが存在しない点は不便であるとして、さらにPhotonic Engineもよりアグレッシブに機能すべきと述べました。

iPhone 14 Pro review: Pro perfection | Tom's Guide
https://www.tomsguide.com/reviews/iphone-14-pro


MashableはiPhone 14 Proの長所として「iPhoneを際立たせる新しい特徴的なデザイン(Dynamic Island)」「Dynamic Islandはノッチを賢く再デザインすることに成功した」「メインカメラの大幅な改善」「衛星通信経由の緊急SOSは荒野であなたの命を救うかもしれない」「競合他社よりも一歩進んだ常時表示ディスプレイ」を挙げています。一方、短所としては「Dynamic Islandに触れるとフロントカメラが汚れる」「物理的なSIMトレイがなくなり、一部のユーザーをいらだたせることは明らか」の2点を挙げました。

iPhone 14 Pro and Pro Max review: Apple is innovating again | Mashable
https://mashable.com/review/apple-iphone-14-pro-review

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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