発表前の段階からApple製の自動車はテスラ車以上に注目を集めている
コンサルティング企業・Strategic Visionによる新車購入者に対する最も大規模かつ包括的な市場調査であるNew Vehicle Experience Study(NVES)により、Appleはウワサされ続けている自動車開発プロジェクトを公に発表していませんが、すでにテスラ以上の支持率を集めていることが明らかになっています。
Apple Already Has Greatest Future Vehicle Consideration Among Automakers, Reports Strategic Vision | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20220831005309/en/Apple-Already-Has-Greatest-Future-Vehicle-Consideration-Among-Automakers-Reports-Strategic-Vision
People are more interested in buying Apple Car than a new Tesla
https://9to5mac.com/2022/09/03/apple-car-buying-interest-tesla/
Strategic Visionは30年近くにわたり、アメリカの新車所有者に対して「アメリカで入手できないものも含め、45以上の自動車ブランドの品質についてアンケート調査を行う」というNVESを実施してきました。そして2022年には、このNVESにまだ未発表段階にあるAppleブランドの自動車が追加されました。
2022年のNVESは20万人の新車所有者を対象に行われています。これによると、Appleは新車所有者が「気に入る」「購入を検討する」と回答された自動車ブランドとしては3番目に高い人気を誇っているそうです。加えて、新車所有者の26%が将来的にAppleブランドの自動車の購入を「間違いなく検討する」と回答しています。なお、同様の質問でApple以上の支持率をたたき出したのは、トヨタ(38%)とホンダ(32%)のみで、すでにフォード(21%)やテスラ(20%)を上回っています。
さらに興味深いのが、テスラの新車所有者の50%以上が将来的にAppleからリリースされる自動車の購入を「間違いなく検討する」と回答したことです。NVESによると、Appleは「将来の自動車購入に関する考慮事項」において26%、「車両の品質」において24%の支持を得ており、この2つの指標で他ブランド以上のスコアを獲得しています。
ただし、Strategic Visionのアレキサンダー・エドワーズ氏は「当然、Apple製自動車のデザインやスペック、機能などにより自動車購入者の関心レベルが変わることは明らかです。しかし、Appleのブランド認知度と評判は、自動車メーカーにとって手ごわいものになることはリリース前の段階で明らかです」と語りました。
Appleが独自の自動車をリリースするのはまだ数年後になるとウワサされていますが、これより先にAppleは独自の車載インフォテインメントシステムであるCarPlayの刷新を計画しています。新しいCarPlayについてはWWDC22で発表されたiOS 16の中で一部発表されています。
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なお、Appleの自動車開発プロジェクトとして知られるプロジェクト・タイタンは、2021年末までに技術担当ヴァイスプレジデントのケビン・リンチ氏が、辞任したダグ・フィールド氏に代わって指揮を務めるようになったと報じられています。なお、プロジェクト・タイタンでは様々なオプションが検討されていますが、その中で最も野心的な目標は「2025年までにハンドルのない自動運転電気自動車をリリースすること」だと報じられています。
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