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ソーセージの断面写真を「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した写真」とするジョークを言った科学者が謝罪


フランスの代替エネルギー原子力委員会のディレクターで物理学者のエティエンヌ・クライン氏が、自身がTwitterで「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影された遠い星の姿」として共有した画像が、実はスペイン風ソーセージであるチョリソーの断面だったというジョークを披露したところ、一部から批判の声があがったために謝罪するという事件が起こりました。

L’étoile Proxima était une tranche de chorizo : la blague d’un scientifique - Le Point
https://www.lepoint.fr/astronomie/l-etoile-proxima-etait-une-tranche-de-chorizo-la-blague-d-un-scientifique-03-08-2022-2485344_1925.php

Top scientist admits 'space telescope image' was actually a slice of chorizo | CTV News
https://www.ctvnews.ca/sci-tech/top-scientist-admits-space-telescope-image-was-actually-a-slice-of-chorizo-1.6015956

クライン氏は2022年8月1日に、「私たちから4.2光年離れた場所にある、太陽に最も近い恒星であるプロシマ・ケンタウリの写真です。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって撮影されました。このレベルのディテール………新しい世界が毎日明らかになっています」とツイートし、以下の画像をアップロードしました。


その後、クライン氏は「食前酒の頃合いになると認知バイアスが大活躍します。気を付けましょう。現代の宇宙論によれば、スペインの肉料理は地球以外のどこにも存在しません」と述べ、この画像が実は黒い紙を背景においたチョリソーで、単なる冗談であったことを明らかにしました。

実はこうした接写写真を天体写真に見せかけるというものは昔からあったジョークであり、クライン氏も出典はなかったものの、2018年に撮影された写真をあらためて使ったものであると述べています。


もちろんクライン氏のツイートをジョークだと理解した人は多く、同様の写真が添えられたジョークも多くリプライされています。


しかし、ごく一部のTwitterユーザーから「科学研究の責任者として、ウソだとわからないようにしてこの手の内容を共有することは、ウソの情報が伝わる速度を考慮すると全く不適切です」という批判がありました。


クライン氏は一連の批判を受けて「私の独創的ではないデマにショックを受けた方々に謝罪を申し上げます。問題のツイートはただ一人歩きしているように見える画像に対して注意を促すことを意図したものです」と謝罪のコメントを発表しました。


ただし、多くのユーザーはクライン氏を擁護する姿勢を見せており、「謝ることはありません。あなたはチョリソーの切れ端と星を一緒に示したことで、考えることと観察することを学ぶべきだとすべての人に気づかせました」というツイートもありました。

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in ネットサービス,   サイエンス, Posted by log1i_yk

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