防犯カメラが反応するとスピーカーから犬の鳴き声を流す泥棒撃退システム
泥棒が嫌がるのは「防犯カメラ」と「犬の鳴き声」だそうで、これを組み合わせた「防犯カメラに反応があったら犬の鳴き声をスピーカーから流す」という警戒システムを作った人が、ソースコードを公開しています。
Fake Dog for Home Security | t0.vc
https://t0.vc/7/
システムを構築したのはオートメーション分野の仕事をしているというTanner氏。システムは安価なシングルボードコンピューターであるRaspberry Piとスピーカー、カメラで構成されます。
Tanner氏は家の正面と裏口にそれぞれスピーカーと防犯カメラを1つずつセットしていて、正面の防犯カメラに反応があると、まず裏口のスピーカーから犬の鳴き声が流れ、その後、正面スピーカーから犬の鳴き声が流れます。裏口の防犯カメラに反応があると、反対に、犬の鳴き声は正面スピーカーから裏口スピーカーの順で流れます。これは、犬が反応があった入口の方へ移動する様子をシミュレートしたものだとのこと。
ソースコードはGiteaで公開されています。
tanner/woof - woof - Gitea: Git with a cup of tea
https://git.tannercollin.com/tanner/woof
イギリスの大手紙・The Guardianによれば、保険会社Co-op Insuranceが元泥棒12人に調査をしたところ、半数以上が「泥棒は目立たないように侵入できるところを探してさまよっている」と答え、住居侵入や自動車盗難に対する効果的な抑止力として「監視カメラ」「大きな声でほえる犬」「頑丈なドア」「テレビの音」「樹脂サッシの窓」を挙げたとのこと。Tanner氏の仕組みは、この1位と2位を組み合わせたものといえます。
Former burglars say barking dogs and CCTV are best deterrent | Insurance industry | The Guardian
https://www.theguardian.com/business/2017/aug/18/former-burglars-barking-dogs-cctv-best-deterrent
システムの問題としては、防犯カメラが車のライトや通りすがりの小動物などを誤検知してしまうことがあるとのことですが、Tanner氏は「泥棒がいるのに検知しないよりは、泥棒がいないのに誤検知するほうがいいです」と述べています。
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