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Chrome 102からはオンデバイスの機械学習で煩わしい通知やフィッシング詐欺を自動で遮断するように


Googleが、Chrome 102からブラウザに内蔵されたオンデバイスの機械学習によって、通知のための迷惑な許可要求を行うウェブサイトを識別し、通知や許可要求をポップアップする前に自動で遮断できるようになると発表しました。

Building a more helpful browser with machine learning
https://blog.google/products/chrome/building-a-more-helpful-browser-with-machine-learning/


Google Chrome’s on-device machine learning blocks noisy notification prompts - The Verge
https://www.theverge.com/2022/6/9/23161292/google-chrome-machine-learning-notification-phishing-preferences

Google Chromeにはフィッシング検出機能が組み込まれており、ページが既知の偽サイトや悪質サイトに一致するかどうかをスキャンすることができます。


2021年7月にGoogleはChrome 92のアップデートの一環でパフォーマンスの向上を発表し、フィッシングサイトの分類にかかる計算時間が1.8秒から100ミリ秒になったと述べました。Googleによると、2022年3月から新しい機械学習モデルを導入することで、悪意のあるサイトやフィッシング攻撃を従来の2.5倍も特定できるようになったとのこと。この機械学習はオンデバイスで実行されるので、外部と通信したりクラウドコンピューティングで動作したりしないのが特徴です。

Googleは「ブラウジング体験をさらに向上させるために、人々がウェブ通知とどのように関わるかを進化させています。ページ通知は、気になるサイトの最新情報を配信するのに役立ちますが、一方で、通知の許可を求めるプロンプトが煩わしくなることがあります。Chromeでは、ウェブ閲覧が中断させられてしまうのを最小限に抑えるため、許可されないであろうプロンプトを予測し、非表示にします。Chromeの次のリリースでは、この予測を完全にオンデバイスで行う機械学習モデルを発表する予定です」と述べています。

Chromeで、悪質なサイトであることを察知して通知する画面(左)と、ユーザーが許可する可能性が低いと判断された通知が自動で遮断された画面(右)


ブラウザに機械学習を導入することで、例えばユーザーが音声検索や共有を使いそうな場面になると、自動的に音声検索や共有のボタンをブラウザに表示させるといったことも可能になるとのこと。


Googleは「私たちの目標は、純粋かつ継続的に役立つブラウザを作ることであり、機械学習が提供する可能性にワクワクしています。ぜひ、@googlechrome宛てにつぶやいて、ご意見をお寄せください」とコメントしました。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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