メモ

中国からUSB3.0機器を買ったら「青くしただけのUSB2.0」だったとの体験談


USB3.0は、USB2.0よりデータの転送速度が約10倍も速い一方で、端子の見た目はほとんど同じなので、見分けやすいように絶縁体の部分を青くすることが推奨されています。ネットオークションで中国の販売者から購入したUSB3.0機器を使ってみたら、端子を青くしただけの単なるUSB2.0だったとの体験談が報告されています。

USB 3.0 Blues? | Majenko Technologies
https://majenko.co.uk/blog/our-blog-1/usb-3-0-blues-56

イギリスにある電子機器ショップのMajenko Technologiesは、HDMIからの映像出力をキャプチャしたいと考えて、HDMIをUSBに変換するビデオキャプチャーを購入することにしました。そこで、eBayで探してみたところ、中国の販売者がUSB2.0のものとUSB3.0のものを売っているのが見つかりました。

左がMajenko Technologiesが検討したUSB2.0のビデオキャプチャーで、右がUSB3.0のビデオキャプチャーです。


USB2.0だと映像を圧縮しなければならないことから、Majenko TechnologiesはUSB3.0のものを選択。数日後に届いたビデオキャプチャーは見た目がきれいな良品で、USBポートに差し込んでもきちんと認識されました。しかし、映像をチェックしてみるとなぜか圧縮されていることが判明。接続しているUSB機器を出力するコマンドで調べたところ、USB2.0と認識されていました。

そこで、Majenko TechnologiesはUSBの端子を顕微鏡で見てみました。以下は、一般的なUSB3.0の端子です。奥に5本、手前に4本で合計9本のピンがあるのが分かります。


一方、Majenko TechnologiesがeBayで買ったビデオキャプチャーの端子には、4本しかピンがありません。つまり、これは単に絶縁体部分を青くしただけのUSB2.0だったというわけです。


Majenko Technologiesは末尾で、冗談半分に「なんということでしょう。青く着色しただけではUSB3.0にはならないんですね」とつづっています。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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