プーチン大統領などの「国家元首」に対する暴力的投稿がFacebook・Instagramで禁じられる
ウクライナを含む一部国家のFacebook・Instagramで「ロシア兵士やロシア軍、ウラジーミル・プーチン大統領やアレクサンドル・ルカシェンコ大統領に対する暴力的な投稿」が一時的に許可されていましたが、この度ポリシーが変更されて「国家元首への暴力的な投稿」が禁じられ、一時的許可もウクライナのみに適用されることが明らかになりました。
Meta narrows guidance to prohibit calls for death of a head of state | Reuters
https://www.reuters.com/technology/meta-narrows-guidance-restrict-calls-death-head-state-2022-03-14/
Facebook owner defends policy on calls for violence that angered Russia | Reuters
https://www.reuters.com/world/kremlin-says-meta-would-have-cease-work-russia-if-reuters-report-is-true-2022-03-11/
Facebook allows war posts urging violence against Russian invaders | Reuters
https://www.reuters.com/world/europe/exclusive-facebook-instagram-temporarily-allow-calls-violence-against-russians-2022-03-10/
Metaはロシアのウクライナ侵攻を受けて一時的にポリシーを変更し、ウクライナやポーランドなど12カ国で「暴力的な表現を含む政治的投稿」を許可していました。民間人に対する暴力的な投稿は許可されず、通常であればポリシーに違反する「ロシアの侵略者に死を」といった表現や、プーチン大統領などに死を求める投稿のみが許可されました。
Facebookがプーチンやルカシェンコの殺害・ロシアからの侵略に暴力で対抗する呼びかけなどを一時的に許可するようにポリシー変更 - GIGAZINE
しかし、Metaは「ロシア人に対する暴力を容認するものとして解釈されるべきでは決してない」とし、暴力的な表現を含む投稿の一時的許可はウクライナのみに適用し、またその表現も「侵略行為や自衛行動に言及するといった文脈を明確にした場合に限る」と定めることを明らかにしました。また、「国家元首に死を求めるような投稿」も禁止するとしました。
Metaの渉外担当を務めるニック・グレッグ氏は度重なるポリシー変更について「これらは難しい決定です。ウクライナの状況は急速に変化しており、私たちはすべての結果を深く考慮に入れようと心掛けています。状況は常に変化しているため、ポリシーを常に見直しています」と述べました。
なお、ロシアはMetaが暴力的な投稿を許可したという報道を受け、Metaを「過激派組織」と見なすよう国内の裁判所に要請し、訴訟を起こしたうえ、国内からInstagramへアクセスすることを禁じました。すでにFacebookもアクセス禁止としていたため、Metaが展開する主要なプラットフォームへのアクセスが完全に禁じられたことになります。ロシア検察庁は「ロシア連邦の市民に対する憎悪と敵意を扇動することを目的としている」と述べ、Metaの方針はテロ活動などを助長すると非難しました。
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