Netflixがロシアでのサービスを停止、ウクライナ侵攻を受け
ロシアのウクライナ侵攻を受け、AppleやMicrosoftといった企業がロシアでの製品販売およびサービスの提供を停止していますが、新たに映像ストリーミングサービスのNetflixも同国でのサービスを停止したことが明らかになりました。
Netflix Suspends Service in Russia Amid Invasion of Ukraine - Variety
https://variety.com/2022/digital/news/netflix-suspends-service-russia-ukraine-invasion-1235197390/
Netflix shuts down its services in Russia - The Verge
https://www.theverge.com/2022/3/6/22964565/netflix-shuts-down-services-russia-ukraine-invasion
ロシアによるウクライナへの本格的な侵攻に抗議するため、Netflixがロシア国内でのサービスを停止しました。2022年3月の第1週、Netflixはロシアと関係を持つすべてのプロジェクトおよび買収を一時停止すると発表。NetflixはDasha Zhuk監督による犯罪スリラーシリーズを含む4つのロシア発オリジナル作品を制作していますが、これらはすべて配信前に一時停止処分となりました。なお、ロシアでは「動画プラットフォームは同国の無料放送プロパガンダチャンネルを配信する必要がある」という法律が新たに作成されていますが、Netflixはこれを拒否しています。
これに加えて、Netflixは新たにロシア国内でのサービスを完全に停止すると発表。エンターテインメント系メディアのVarietyがNetflixの広報担当者に問い合わせたところ、「現場の状況を考慮して、ロシアでのサービスを停止することを決定しました」という返答が得られたそうです。
Netflixがロシアでサービスを開始したのは2016年のことで、加入者数は約100万人と比較的小規模です。なお、Netflixは全世界で累計2億2200万人の加入者を抱えています。なお、NetflixはロシアのNational Media Groupとの合弁事業としてロシアでのサービスを運営しています。
Netflixは2015年に公開されたドキュメンタリー映画の「ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い」を無料で視聴できるようにすると発表しています。本作は欧州連合との協定に署名せず、代わりにロシアとの関係を強化することを選択したヴィクトル・ヤヌコビッチ元大統領の決定によって引き起こされた、ウクライナでのユーロマイダンに焦点を当てた作品。このデモ抗議により、ウクライナは最終的にヴィクトル・ヤヌコビッチ元大統領の追放に成功していますが、ロシアとの関係が悪化し、今回のウクライナ侵攻の口実を作り出してしまったとも考えられています。
ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ 自由への闘い - A Netflix Documentary [HD] - YouTube
なお、ロシアがウクライナへ侵攻を始めて以降、エンターテインメント業界ではさまざまな主要なスタジオがロシアでの映画公開を停止すると発表しています。
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in ネットサービス, 動画, Posted by logu_ii
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