ウクライナの「どこで何が起きているか」の最新情報をソース付きでマップにした「Ukraine Interactive map」

2022年2月24日にロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、ウクライナ全土の戦況はめまぐるしく変化しており、SNS上では現地の生々しい情報が矢継ぎ早に発信されている一方で、何者かが作成したフェイク映像やデマも数多く出回っています。ウクライナのソフトウェア開発者とジャーナリストが共同で制作したサービス「Ukraine Interactive map」を使うと、マップに表示された分かりやすいアイコンから、ウクライナで何が起きているのかのニュースを主にTwitterの投稿といった一次情報付きで閲覧することができます。

Ukraine Interactive map - Ukraine Latest news on live map - liveuamap.com
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「Ukraine Interactive map」にアクセスしたのが以下。ウクライナの地図上にさまざまなアイコンが表示されています。

左下のボタンやマウスホイールの上下操作で拡大と縮小が可能。地図上の表示の内、赤色の領域はロシア軍により占領された地域です。また、青色のアイコンは「ウクライナ政府、NATO、その他の西側勢力」の出来事を、赤色のアイコンは「ロシア、ロシアの過激派、ベラルーシ、沿ドニエストル共和国」の出来事を示しています。

赤色の爆弾のアイコンをクリックしてみると、ウクライナの首都・キエフ(キーウ)にあるテレビ塔周辺にロシアのミサイルが着弾したとの情報が写真付きで表示されました。

情報をクリックすると……

写真が拡大表示されました。また、「Source」をクリックすることで一次情報にアクセスできます。

実際にアクセスしたのが以下。現地のニュースメディアをサポートしているというTwitterアカウントによるツイートが表示されました。

ニュースからそれが地図上のどこで起きたのかを見ていくことも可能。「News Live」には時系列ごとに情報が並んでいるので、その中からウクライナのハリコフ州庁舎がミサイル被害を受けたという情報をクリックすると、地図がウクライナ東部にあるハリコフ州に移動しました。

すぐ近くのアイコンをクリックすると、ミサイルが着弾した瞬間を収めた映像が表示されました。

「Time」からは過去の情報を見ることができます。

例えば、ロシアが侵攻を開始した2月24日を選択すると、ロシアは当初ウクライナの南部から侵攻を進めていたことが一目で分かります。

「Ukraine Interactive map」には、ウクライナ以外の動向も掲載されています。例えば、日付を2月28日に切り替えてからロシアの首都・モスクワを見てみると、火災のアイコンがありました。

クリックすると、「国民よ、目を覚ませ」「これは戦争だ」「プーチンはクズ」といった標語を掲げたバンがモスクワのプーシキン広場のフェンスに衝突して炎上したとのニュースが表示されました。なお、緑色のアイコンは「準軍事組織やNGO」の活動を示しています。

特定のカテゴリの出来事のみを地図に表示することもできます。例えば「Key」からデモなどを示す「Rally, Protests, Demos, crowds」を選択して……

下までスクロールして「Apply」をクリックします。

すると、ロシアのサンクトペテルブルクやロシアとともにウクライナに侵攻したベラルーシなどでも反戦デモや抗議活動が展開されていることが分かりました。

「Ukraine Interactive map」は、時間帯によっては地図のロードが遅い時があります。伝えられるところによると、「Ukraine Interactive map」を提供しているLiveuamapは何者かのDDoS攻撃にさらされており、一時サイトがダウンしていたとのこと。

その後Cloudflareの支援により復旧されたものの、まだ多少の障害が残っているそうです。