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硬貨に刻まれた諜報機関の暗号を14歳の少年が1時間で解読


オーストラリア信号局(ASD)の75周年を記念して造幣局が作った50セント硬貨には、ASDが情報機関であることから、暗号の重要性や通信傍受による諜報活動の進化に敬意を表して複数の暗号が刻まれています。「解読できた場合は連絡を」という窓口も設けられていて、タスマニア州の14歳の少年により、わずか1時間強で解読されてしまったことがわかりました。

75th Anniversary Commemorative Coin | Australian Signals Directorate
https://www.asd.gov.au/75th-anniversary/events/2022-09-01-75th-anniversary-commemorative-coin


Australian Signals Directorate 50-cent coin code cracked by Tasmanian 14yo in 'just over an hour' - ABC News
https://www.abc.net.au/news/2022-09-02/asd-50-cent-code-cracked-by-14yo-tasmanian-boy/101401978

To commemorate our #75YearsOfASDHistory, today we are excited to unveil a limited edition 50c commemorative coin. The coin, designed in collaboration with @RoyalAustMint will be a keepsake for years to come. Learn more about our anniversary coin at https://t.co/zdWpcQP8IG pic.twitter.com/DiHIaOi5c1

— Australian Signals Directorate (@ASDGovAu)


記念硬貨のデザインはこんな感じ。


ASDによると、硬貨には4層の暗号化が施されており、それぞれ徐々に難しくなる仕掛け。硬貨の両面にヒントがあり、ASDのレイチェル・ノーブル事務局長によると、硬貨に施された暗号を解くような人ならASDの仕事に応募してくれるかもしれないという期待を込めて作ったものだったとのこと。

解読にあたっては、最初期のASDの職員がやっていたように紙と鉛筆で解ける暗号もありますが、難度の高いものはコンピューターが必要になる可能性もあるそうです。


とはいえ、さすがに破られるまでに発行からわずか1時間ほどで、しかも14歳の少年が達成するというのは予想外だったようで、ノーブル事務局長は「ただちに彼に会って、採用したいと思います」と語っています。

解読して出てくるメッセージは機密情報などではなく、「素晴らしく高揚するような内容」だとのこと。

なお、ノーブル事務局長は硬貨にはさらにまだ誰も解いていない第5層の暗号があることも明らかにしています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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