メモ

動物愛護団体がイーロン・マスクの脳インプラント企業「Neuralink」の実験は23匹のサルを虐待していると告発


テスラのイーロンマスクCEOが設立した脳インプラント企業のNeuralinkがサルの脳にチップを埋め込んだ実験について、アメリカの動物愛護団体がアメリカ農務省に「動物虐待である」として、Neuralinkの実験に協力したカリフォルニア大学デービス校を告発しました。これに対し、Neuralinkは「我々は最大限人道的かつ倫理的な方法で動物を扱うことに全力で取り組んでいます」とコメントを発表しました。

Physicians Group Files State Lawsuit and Federal Complaint Against UC Davis Regarding Deadly Monkey Experiments at Elon Musk-Funded Lab
https://www.pcrm.org/news/news-releases/physicians-group-files-state-lawsuit-and-federal-complaint-against-uc-davis

Neuralink’s Approach to Animal Welfare - Neuralink
https://neuralink.com/blog/animal-welfare/

2021年4月にNeuralinkは、脳に「Link」というNeuralink開発のチップを埋め込むことで、サルが考えるだけでゲームをプレイすることに成功したと発表しました。

脳にチップを埋め込んだサルが「思考」だけでゲームをする映像が公開される - GIGAZINE


しかしこの実験について、責任ある医療のための医師会は、カリフォルニア大学デービス校が23匹のサルで脳実験を行い、Neuralinkから140万ドル(約1億6000万円)以上を受け取ったとして、アメリカ農務省に苦情を申し入れました。

責任ある医療のための医師会は農務省への訴状の中で、「Neuralinkとカリフォルニア大学デービス校は、死にかけているサルに適切なケアを提供せず、脳の一部を破壊してサルを死に至らしめる未承認の物質を埋め込みました」「実験で使われたサルは1匹ずつゲージに入れられ、頭がい骨に鋼鉄製の支柱をねじこまれ、顔面外傷や脳インプラントに起因する発作、再発性感染症に苦しんでいました。場合によっては安楽死されるケースもありました」と指摘しています。


責任ある医療のための医師会のメンバーであるジェレミー・ベッカム氏は「カリフォルニア大学デービス校は公的資金による施設を億万長者に委ねた可能性があります。これは透明性の要件に抵触し、連邦動物福祉法に違反する可能性があります」とコメント。「サルは粗雑な実験で脳を切り刻まれ、苦しんで死んでいきました。イーロン・マスクとカリフォルニア大学デービス校がサルの写真と映像を一般公開しないのは不思議ではありません」と強く批判しました。

カリフォルニア大学デービス校は、実験の記録はカリフォルニアの公共記録法の対象ではなく、民間企業であるNeuralinkに属するものと主張し、写真と映像の公開を拒否しています。これに対し、責任ある医療のための医師会は実験記録を開示するべきだと述べています。

責任ある医療のための医師会の主張に対して、Neuralinkはブログで「我々は最大限人道的かつ倫理的な方法で動物を扱うことに全力で取り組んでいます」と述べ、サルによる実験は虐待ではなく、人間で臨床試験を始める前に行う必要がある実験だと述べました。

Neuralinkは、実験によって感染症にかかったサルを安楽死させたことは認めましたが、カリフォルニア大学デービス校の設備とケアは連邦政府が義務付けた基準を満たしており、さらなる改善を行いたいとしています。また、カリフォルニア大学デービス校の実験施設は国際実験動物管理公認協会(AAALAC)の認証を取得しており、実験を開始する以前に農務省の検査官から動物福祉法の要件を満たしていることも確認済みだと述べました。


Neuralinkは「我々は、医療研究に動物が必要なくなる日を待ち望んでいます。今日私たちの社会は、病気の治療やウイルスの拡散防止、人間の生活様式を変える技術の開発などを医学の進歩に依存しています。しかし、医学が進歩するために動物を研究に使用しなければならないのであれば、動物の生活や経験は、できるだけ生体で自然に近いものでなければなりません」と述べ、責任を持って動物実験を行う必要があると強調しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
イーロン・マスクの脳インプラント企業が「人間」を対象とする実験を計画中 - GIGAZINE

脳波でデバイスを制御するインプラントがFDAの承認を受ける - GIGAZINE

脳にチップを埋め込んだサルが「思考」だけでゲームをする映像が公開される - GIGAZINE

脳にチップを埋め込んだサルが「思考」でビデオゲームをプレイすることに成功したとイーロン・マスクが発言 - GIGAZINE

Neuralinkのイーロン・マスクCEOが脳とAIをつなぐ埋め込みチップ「Link」&自動手術ロボ「V2」を発表 - GIGAZINE

脳に電極を埋め込み直接スマホを操作する「Neuralink」の詳細をイーロン・マスクが発表 - GIGAZINE

in メモ,   サイエンス,   生き物, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.