絵文字を小さい容量できれいに表示できるフォント「COLRv1」を追加したGoogle Chrome 98安定版リリース

ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン98.0.4758.81がリリースされました。絵文字などのカラーフォントをきれいに表示できる「COLRv1」がサポートされたほか、ダークモードに対応していないサイトを勝手にダークモードにする「auto-dark themes」のテストが行われています。
New in Chrome 98 - Chrome Developers
https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-98/
New in Chrome 98: Per-element opt-out for auto-dark, COLRv1, and more! - YouTube

◆少ないデータ量できれいに表示できるカラーフォント「COLRv1フォント」をサポート
通常のフォントは「どのピクセルに色を塗るのか」だけを指定するため、CSSを利用して単色で塗ることは可能でも複数の色を組み合わせることはできません。そのため、絵文字など複数の色を利用するフォントが必要な場合には画像を利用したり、ビットマップベースのカラーフォントを使ったりしなくてはならず、ファイルサイズや拡大時ににじんでしまう問題に悩まされてきました。

Chrome 98からは新たにCOLRv1というフォントがサポートされたとのこと。COLRv1はSVG並の表現力に加えて、色のグラデーションや合成、混合などに対応しています。従来のビットマップベースのフォントに比べて遙かにデータ量が小さく抑えられるとのことで、Noto Emojiのビルドではビットマップバージョンが9MBなのに対してCOLRv1はwoff2圧縮をかけることで1.89MBまで削減できたとのこと。

また、nanoemoji font compilerを利用することで自分でSVGからCOLRv1フォントを作成可能と述べられています。
◆Androidの「auto-dark themes」のテストにオプトアウトオプションが追加
ダークモードに対応していないサイトを勝手にダークモードにする「auto-dark themes」がChrome 96からAndroidでオリジントライアルに登場し、テストが進行しています。Chrome 98では、一部のページや一部のパーツだけをオートダークテーマの対象外にする方法が追加されました。
◆その他のアップデート
・プライベートネットワークへのアクセスにCORSが適用へ
WebサイトからプライベートIPアドレスやローカルホストへリクエストが行われる際に、CORSプリフライトリクエストが送信されるようになりました。サーバーから明示的な許可がなければリクエストを行わないようになり、ルーターなどプライベートネットワーク内へのクロスサイトリクエストフォージェリ攻撃を軽減できます。
また、Chrome 98には27個のセキュリティバグフィックスが含まれています。
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