幸福に生きるために重要な「人生の意味」を手に入れるコツとは?

心理学における人生の「meaning(意味)」とは、人生に首尾一貫した目的があり、自分が大切にしているものとつながっているという感覚を指します。人生に意味を持っている人は幸福度が高く、ストレスや抑うつ症状が少なく、困難に直面した時の回復力も強いことが示されています。オーストラリアのカーティン大学で臨床心理学の准教授を務めるトレバー・マッツケッリ氏が、人生に意味をもたらすコツについてアドバイスしました。
Forget grand plans. These small tweaks can add meaning to your life
https://theconversation.com/forget-grand-plans-these-small-tweaks-can-add-meaning-to-your-life-271616

停滞した人生を変えようとして転職や海外移住、マラソン挑戦といった大きな物事にチャレンジする人は多いものの、劇的なチャレンジが人生の意味をもたらすのはまれだとのこと。むしろマッツケッリ氏は、「意味とは長い探求の末に発見するものではなく、小さな価値ある行動をひとつひとつ積み重ねて築き上げるものなのです」と述べています。
人々は自分にとって大切だと思えること、そして何らかの達成感が得られることに時間を費やす時に人生の意味を感じます。これは必ずしも大きな興奮を引き起こすものではなく、「友達を助けた」「小さな学びを得た」「課題を少し進めた」「誰かとつながる感覚を得た」など、小さなやりがいを得られるようなものだとのこと。
こうした経験はエネルギーや誇り、満足感、つながりといった見返りをもたらし、この繰り返しが人生に目的意識を持たせるのに役立つパターンを強化します。対照的に、「計画をキャンセルする」「不安を感じた時に撤退する」「重要なタスクを遅らせる」といった不快感を避けるための行動は、一時的に安心感をもたらすものの、そこから人生を豊かにする経験を得ることはできません。
マッツケッリ氏は、「より効果的な方法はモチベーションが低い時でも小さな一歩を踏み出すことです。メッセージを送ったり、仕事を始めたり、外に出たりといった小さな一歩が、私たちが待ち望んでいた満足感や希望を呼び起こすきっかけとなることがよくあります」と述べました。

人間はたとえポジティブな出来事を経験しても、すぐに幸福度が元のラインに戻ってしまうことが知られています。これは快楽順応(快楽のトレッドミル)と呼ばれ、新しいものを買ったり、目標を達成したり、休暇を取ったりしてもその効果は長続きしません。そのため、人生を大きく変えるには日々の習慣を少しずつ変化させ、人生の意味を手に入れる必要があります。
また、人生の意味がたった1つの仕事や人間関係、あるいはスポーツのような趣味だけに依存している場合、その分野におけるストレスが幸福全体を揺るがしてしまいます。マッツケッリ氏はこの問題を回避するため、友情・学習・創造性・身体活動・貢献・家族・自然・精神性といった複数の領域で人生の意味を持つことで、安定性を強化できるとしています。
マッツケッリ氏は人生にさらなる意味を持たせる方法として、研究に裏付けられた以下の3つのステップを推奨しています。
1:目標設定の前に自分を省みる
マッツケッリ氏は、何かしらの目標を設定する前に「自分は何に誇りや感謝を感じているのか?」「自分のエネルギーや目的意識を高めたものは何か?」「何が自分を消耗させるのか?」「本当は重要だったのに逃げてしまったものは何か?」といった質問を自問自答することを推奨しています。これにより、どのような行動・関係性・習慣が自分を支えてきたのかを知り、ポートフォリオが狭くなりすぎている領域を認識することができます。

2:自分にとって重要な分野を2つか3つ選ぶ
人生のすべてを変えるような大きな決意から、本当の人生の意味が生まれることはまれです。マッツケッリ氏はより着実なアプローチとして、人生で重要な分野を2つか3つ選ぶことを推奨しています。たとえば「健康の改善」「より深い人間関係の構築」「新しい物事の習得」「地域社会への貢献」「子育て習慣の強化」といったものです。これらの領域それぞれにおいて小さくて現実的な目標を見つけて、少しずつやりがいを感じられる範囲を拡大していくのがオススメだとのこと。
マッツケッリ氏は、「最初のステップだけをスケジュールに入れましょう。短い散歩、本を1ページ読む、メッセージを送る、1つの段落を書く、5分間練習するなどです。最初の段階では、どんなに小さくてもとにかくやり始めることが最大の成果です。自分に優しくしてください。病気・ストレス・疲労・相反する要求はあなたの計画を台無しにします。大切なのは、なりたい自分を反映した行動について優しく、繰り返し立ち返ることです」と述べました。
3:正しい行動がしやすいように環境を整える
習慣化したい物事が決まったら、それを実行しやすい環境を整えることが大切です。習慣を行うための障害となり得る摩擦を減らすため、必要な物品がある場合はわかりやすい場所に置き、気を散らすものは視界から遠ざけ、作業しやすい空間を確保することが重要です。
たとえば、「ウォーキングを習慣にしたい場合、前夜にウォーキング用の服を用意しておく」「日記を習慣にしたい場合、枕元に日記を置いておく」などの方法が考えられます。また、「朝のコーヒーの前に1ページ本を読む」「メールをチェックする前にストレッチをする」「歯を磨く前に3分間だけ日記を書く」など、既存の習慣に新しい習慣を結びつけるのも有効だと、マッツケッリ氏はアドバイスしました。
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