GoogleのネットワークカメラNestでは無料ユーザーが再生できない過去の録画データもサーバーに勝手に保存されてしまうことが明らかに

GoogleのネットワークカメラであるGoogle Nest Camでは、基本的に過去の録画データを閲覧するには有料サブスクリプションサービスのGoogle Home Premiumに加入する必要があります。この有料サブスクリプションを使わずにGoogle Nest Camを利用する場合、過去数時間分の映像しかチェックできないのですが、過去の録画データはGoogleのサーバーに勝手に保存されてしまうことが明らかになりました。
Cybersecurity experts explain how surveillance footage of Nancy Guthrie's home was recovered - CBS News
https://www.cbsnews.com/news/cybersecurity-experts-nancy-guthrie-surveillance-footage-recovery/
Amazon's Ring and Google's Nest Unwittingly Reveal the Severity of the U.S. Surveillance State
https://greenwald.substack.com/p/amazons-ring-and-googles-nest-unwittingly
2026年2月、NBC Newsの朝の情報番組である「Today」で司会者を務めるサバンナ・ガスリー氏の母親であるナンシー・ガスリー氏が行方不明になりました。
ナンシー氏は自宅用の防犯カメラとして、Google Nest Camを利用していたのですが、捜査当局によるとカメラの接続は切断されており、有料サブスクリプションのGoogle Home Premiumにも加入していなかったそうです。
ナンシー氏の捜査を行っていた連邦捜査局(FBI)およびピマ郡保安局の捜査官は、Google Nest Camから「バックエンドシステムにある残留データ」を抽出することで、事件発生時の映像を回収することができたと明かしています。なお、この映像データには、ナンシー氏の自宅の玄関前で覆面を被った人物が映り込んでいたそうです。これは事件発生から1週間以上が経過していた事件解決の突破口を開いたとも言われています。

一方で、Google Nest Camの録画データをどのように回収したのかについて、疑問視する声も多く上がっているとCBS Newsは指摘。Googleによると、Google Nestは無料でも利用可能ですが、その場合はリアルタイムでカメラの映像をチェックしたり、過去数時間分の映像をチェックしたりすることができるのみで、それより古い撮影データを視聴することはできないためです。
なお、月額1000円、あるいは年額1万円で利用可能なGoogle Home Premiumに加入すれば、過去60日分の「アクティビティ検出時の動画履歴」をチェックしたり、最長10日分の24時間年中無休の連続動画履歴を閲覧できます。
Google Home Premium のサブスクリプション
https://store.google.com/jp/product/google_home_premium?hl=ja

サイバーセキュリティの専門家であるアレックス・スタモス氏は、Google Nest Camのようなドアベルカメラにはデータを複数レイヤーにわたって保存できるバックアップメカニズムが組み込まれており、短期間での復旧ができると説明しました。
スタモス氏は「内部ストレージは非常に緩やかな削除メカニズムを採用しているため、料金を支払っていないユーザーはデータにアクセスできません」「非加入者向けの動画は削除対象としてマークされますが、実装の詳細によっては、実際のファイルは数日間削除されず、空き容量が必要になるまでデータは上書きされない可能性があります」と指摘。
プライバシー・セキュリティ企業のDisconnectで最高技術責任者を務めるパトリック・ジャクソン氏は、「『データは削除されず、名前が変更されるだけだ』という古い格言があります。これはそれを如実に示す例だと思います。データがアップロードされると、削除対象としてマークされるかもしれませんが、実際には削除されていない可能性があります」と語りました。
ジャクソン氏によると、ほとんどのドアベルカメラはデバイスの接続が切断されたり破損したりした際に、ユーザーに警告するセキュリティ機能である改ざん防止モードを搭載しているそうです。この改ざん防止モードについて、ジャクソン氏は「企業がデータをより長期間保持するシグナルとなる可能性がある」と指摘。
また、ジャクソン氏は「Googleのサーバー側から見れば、デバイスがオフラインになったかどうかは分かります。そのため、もし最後に保存したイベントが改ざん検知に関するもので、しかもそれがモーションイベントだった場合、Googleがそれを削除しないようにタグ付けし、これが法執行機関にとって何らかの価値があるものだった可能性は十分にあります」と語りました。

ジャクソン氏によると、Googleがこの機能を有効にして動画を長期間保存することを妨げるような条項は、利用規約には存在しないと指摘。また、「ほとんどのユーザーはこのような機能が存在する可能性にすら気付いていない」とも語りました。加えて、本来保存されていないはずの録画データの回収に成功したことで、Googleは法執行機関からの捜査を受ける可能性もあるとジャクソン氏は指摘しています。
捜査を行ったFBIのカシュ・パテル長官は、Fox Newsに対して「FBIは合法的な捜査を実施し、民間企業に依頼し、システムにアクセスして通常は削除されて誰も探さないと思われる資料を発掘した」と説明しています。
なお、Googleは透明性レポートの中で「ユーザー情報の開示請求があった場合、当社はそれを慎重に審査し、請求の範囲と権限の範囲内でのみ情報を提供します。プライバシーとセキュリティは当社にとって非常に重要です。請求に応じる前に、それが法律およびNestのポリシーに準拠していることを確認します。法律または裁判所命令で禁止されていない限り、法的要請については適切な場合にユーザーに通知します。また、請求の範囲が広すぎると判断した場合は、範囲を絞り込むよう努めます」と説明しています。
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in ネットサービス, Posted by logu_ii
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