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Twitterが特定のユーザーを優先的に保護するプログラム「プロジェクト・ガーディアン」を運用していたと判明


Twitterが特定のユーザーを優先的に保護する「プロジェクト・ガーディアン」と呼ばれるプログラムを運用していると、アメリカ経済紙のブルームバーグが報じています。プロジェクト・ガーディアンは悪質なコンテンツを削除することを目的としたもので、著名なユーザーのTwitter体験を保護することで、彼らがTwitterを続ける可能性を高めるものだとのことです。

Twitter’s High Profile Users Get VIP Treatment When Internet Trolls Attack - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-12-08/twitter-s-highest-profile-users-get-vip-treatment-when-trolls-strike


Twitter confirms its ‘Project Guardian’ keeps an eye on today’s main character - The Verge
https://www.theverge.com/2021/12/8/22824703/twitter-project-guardian-main-character

プロジェクト・ガーディアンは、特定ユーザーに対する荒らしや嫌がらせを優先的に解決するというもの。Twitterはすべてのユーザーに対して平等にルールを設けているとしていますが、ブルームバーグは、プロジェクト・ガーディアンは2019年以前から運用されていたのではないかと推測しています。

ブルームバーグによると、プロジェクト・ガーディアンに選出されたユーザーのほとんどが、自分がプロジェクト・ガーディアンの対象となっていることを認識していないそうです。ブルームバーグによれば、過去には大人気美容YouTuberのジェームズ・チャールズ氏や、エジプトの秘密警察に拘束されたことで知られるエンジニアのワエル・ゴニム氏、元アメリカ食品医薬品局長官のスコット・ゴットリーブ氏らがプロジェクト・ガーディアンによる保護を受けていたとのこと。


また、ブルームバーグは、プロジェクト・ガーディアンは単に特定ユーザーを守るだけではなく、注目を集めた人を正しく保護することで、Twitterを悪評判から守ることも目的にしていると指摘しています。IT系ニュースサイトのThe Vergeは、元モデルであるクリッシー・テイゲン氏が過去にモデルをいじめていた件で大炎上してTwitterを一時的に休止した際に、「Twitterはテイゲン氏を守ることができたはず」という批判の声に対してテイゲン氏が「Twitterは度重なる誹謗中傷から守ってくれた」とコメントした件を例示しています。

Twitterのサービス組織担当ヴァイスプレジデントであるカトリーナ・レイン氏は「プロジェクト・ガーディアンは、悪用される可能性のあるコンテンツを特定するために私たちが展開している多くの自動化ツールのうちの1つの内部名にすぎません。プロジェクト・ガーディアンで用いられている技術は、他の自動化ツールと同じようにTwitter上のすべての人々を守ります」とコメントしています。

また、Twitterのサイトインテグリティ担当ヴァイスプレジデントであるヨエル・ロス氏は「プロジェクト・ガーディアンによって保護されているユーザーのリストは定期的に変更されており、有名なユーザーだけが含まれているわけではありません」と述べています。ロス氏によれば、プロジェクト・ガーディアンは「物議を醸すようなツイートをして炎上したために脚光を浴びてしまった人」や「Twitter上の荒らしに狙われてしまった人」への保護を強化するために使われているそうです。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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