2000年以上前の貴重な刀剣「ファルカタ」がオンライン販売寸前に押収される
2000年以上前にイベリア半島で用いられていた刀剣「ファルカタ」の保存状態良好な一品がスペイン国家警察によって押収されました。警察によると、押収されたファルカタはインターネットで売りに出されていたとのことです。
Detalle nota de prensa. Policía Nacional España.
https://www.policia.es/_es/comunicacion_prensa_detalle.php?ID=10521
Spanish police recover rare 2,000-year-old Iberian sword | Spain | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2021/nov/25/spanish-police-recover-rare-2000-year-old-iberian-sword
ファルカタは紀元前5世紀~1世紀にイベリア半島で用いられていた刀剣で、湾曲して非対称な形状や、持ち手部分の独特な装飾を大きな特徴としています。スペインの国立考古学博物館はファルカタについて「『刃先で刺す』『刃で切断する』という2種の攻撃が可能でした」「現代に置き換えると、ファルカタは軍事用ナイフのようなものです」と述べています。
By Ángel M. Felicísimo
スペイン国家警察によると、このファルカタの販売を示唆する投稿が「有名なSNS」で発見されたとのこと。警察は投稿主がスペインのハエン県に住む人物であることを突き止め、その人物を歴史遺産に対する犯罪と不正販売の容疑で逮捕しました。
逮捕に伴って、問題のファルカタに加えて紀元前3世紀~2世紀に作られた202点の考古学的に貴重な品が押収されました。警察によると、当時のイベリア半島ではファルカタの所持者の死亡時にファルカタを折り曲げる風習があったとのこと。しかし、押収されたファルカタには折り曲げられておらず保存性も良好であったことから、警察は「このような状態のファルカタが発見されることは非常にまれです」と述べ、押収したファルカタの歴史的価値の高さをアピールしています。
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