イランがホルムズ海峡を通過する船舶向けにビットコインを用いた海上保険サービスを設立したと準国営メディアが報じる

2026年2月28日にアメリカとイスラエルがイランを攻撃して以降、イランの軍事組織であるイスラム革命防衛隊によりイランの南方にあるホルムズ海峡の通行が大幅に制限されており、2026年4月にはイランが海峡を通過しようとする船舶に仮想通貨で通行料の支払いを要求する計画を立てていました。さらに2026年5月16日には、イラン経済省がホルムズ海峡とペルシャ湾を通過する貨物の保険を求める海運会社を対象とした「ホルムズ・セーフ」と呼ばれる海上保険プラットフォームを設立したことをイラン革命防衛隊系のメディアが報じました。
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https://farsnews.ir/N_bourbouri/1778906476310249155/%D8%B9%D8%A8%D9%88%D8%B1-%D8%A7%D9%85%D9%86-%D8%A7%D8%B2-%D8%AA%D9%86%DA%AF%D9%87-%D8%A8%D8%A7-%D8%A8%DB%8C%D9%85%D9%87-%D8%A7%DB%8C%D8%B1%D8%A7%D9%86%DB%8C-%D9%87%D8%B1%D9%85%D8%B2
Iran’s Economy Ministry Proposes Insurance-Based Model to Manag…
https://farsnews.ir/Rahgozar_b/1778916889907171744/Irans-Economy-Ministry-Proposes-Insurance-Based-Model-to-Manage-Strait-of-Hormuz
Iran launches 'Hormuz Safe' Bitcoin insurance platform for Strait of Hormuz shipping
https://crypto.news/iran-launches-hormuz-safe-bitcoin-insurance-platform-for-strait-of-hormuz-shipping/
Bitcoin Insurance for Persian Gulf Cargo: Iran Launches Hormuz Safe, Claims $10B Revenue – Bitcoin News
https://news.bitcoin.com/bitcoin-insurance-for-persian-gulf-cargo-iran-launches-hormuz-safe-claims-10b-revenue/
ホルムズ海峡はペルシャ湾からインド洋へ渡るための重要な航路であり、世界の石油供給量の約5分の1を担う物資の主要輸送ルートとなっています。そのためホルムズ海峡の航行制限により世界の原油価格が高騰し、アメリカのドナルド・トランプ大統領は「イランがホルムズ海峡の完全かつ即時かつ安全な開放に同意すること」を条件に軍事行動を停止すると発表していました。これを受けてイランは10項目からなる案を提示し、そこにはイラン軍と連携したホルムズ海峡の航行管理も含まれており、石油タンカーの場合は「1バレルあたり1ドル(約160円)」が通行料として課されることが計画されています。
イランはホルムズ海峡を通過する船舶の通行料を仮想通貨で支払うよう求める予定 - GIGAZINE

そして、イラン革命防衛隊系の準国営通信社であるファルス通信は2026年5月16日に、ホルムズ海峡とペルシャ湾を通過する貨物の保険を求める海運会社を対象とした海上保険プラットフォーム「ホルムズ・セーフ」をイラン経済省が設立したことを伝えました。
ホルムズ・セーフは暗号技術による認証を用いて貨物輸送の安全性を確保するもので、仮想通貨の支払いが確認された時点から、イラン側による船舶の検査、拘留、没収などのリスクから貨物および船舶を守る保険として機能すると報じられています。つまり、一般的な「海上保険」の場合は事故や損害に対する補償を目的としていますが、ホルムズ・セーフは「イラン側による検査や拘束リスクを減らして安全に通貨するための保証システム」のような性質を持つとみられています。具体的な仕組みや、外国の海運会社や船舶がホルムズ・セーフを利用できるかについて、ファルス通信は詳細を説明していません。

ホルムズ・セーフの保険料は、船舶の通行料と同様に仮想通貨を利用することが計画されています。イランは長年にわたりアメリカの経済制裁を受けており、ドル決済や国際金融ネットワークへのアクセスが大きく制限されていることから、制裁回避のために仮想通貨を利用した決済網構築を進めていると指摘されています。
金融系ニュースサイトのBenzingaによると、ホルムズ・セーフは「イランの海運会社と貨物所有者に、ビットコインで支払われ、ブロックチェーンのスピードで決済される、迅速で検証可能なデジタル保険を提供します」と宣伝されているとのこと。ファルス通信の報道では、ホルムズ・セーフが地域の海上保険需要のかなりの部分を確保できた場合、年間100億ドル(約1兆6000万円)以上の収益を生み出す可能性があるとイラン当局が予測しているとしています。
仮想通貨サービスを提供しているBitcoin.comによると、ホルムズ・セーフの補償対象には直接的な軍事攻撃による戦争被害は明確に除外されているとのこと。また、ギリシャの海事リスク管理会社であるMARISKSは、イラン当局を装った詐欺師が安全な航行のための通行料や保険料をだまし取る可能性があると海運会社に警告を発しています。記事作成時点では、合法的な貨物輸送業者がホルムズ・セーフを採用するかどうか、採用する場合の具体的な手続きなどは不明で、アメリカやヨーロッパの規制当局が動向を注目しているとみられています。
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in メモ, Posted by log1e_dh
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