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エルサルバドルがビットコインで経済を回す「ビットコインシティ」を建設すると発表


2021年9月7日から仮想通貨のビットコインを法定通貨として採用し、アメリカドルとの併用を開始したエルサルバドルですが、大統領のナジブ・ブケレ氏は11月20日、「ビットコインに基づいたコイン型の都市を建設する」と発表しました。

Presidente Nayib Bukele anunció la construcción de Bitcoin City - YouTube


El Salvador to Issue $1B in Tokenized Bonds on the Liquid Network
https://blog.blockstream.com/el-salvador-to-issue-1b-in-tokenized-bonds-on-the-liquid-network/

El Salvador to Create ‘Bitcoin City,’ Use $500M of Planned $1B Bond Offering to Buy More Crypto
https://www.coindesk.com/business/2021/11/21/el-salvador-to-create-bitcoin-city-use-500m-of-planned-1b-bond-offering-to-buy-more-crypto/

ブケレ大統領は、エルサルバドル・フォンセカ湾沿いの火山付近にコインのような円形の都市を建設すると発表。この都市は住宅や商業施設、空港や鉄道サービスを備えた本格的な大都市で、全ての経済活動がビットコインで行われます。さらにこの都市内では付加価値税(VAT)以外の税金が課されないとのこと。火山近くに地熱発電所も建設され、ビットコインマイニングや都市の電力をまかなうために使用される予定です。


ブケレ氏はまた、今回の都市建設の準備として10億ドル(約1140億円)の「ビットコイン債」を発行すると発表。このうち半分はビットコインマイニングや都市エネルギーの構築に使われ、もう半分はさらに多くのビットコインを購入するために使われるとのこと。

今回の都市建設はブロックチェーン技術開発企業のBlockstreamと共同で行われることとなります。Blockstreamの最高戦略責任者であるサムソン・モウ氏は「発行されるビットコイン債は10年間のアメリカドル建てで、最初の5年間には6.5%の利子を支払い、その後5年のロックアップの後、追加の利子を支払います」と述べています。

モウ氏は「ビットコインの価格は5年以内に100万ドル(記事作成時点での価格は約5万8000ドル)に達すると予測しています。エルサルバドルが5年間のロックアップを行ってビットコインの流通を止めることで、ビットコインの価格が上昇するでしょう」「エルサルバドルはラテンアメリカのシンガポールになります」と述べました。

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in Posted by log1p_kr

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