メモ

Xbox Series X/SによりMicrosoftの第1四半期のゲーム全体の収益が前年比16%増&ハードウェアの収益が前年比166%増、さらにAzureの収益が前年比50%増、LinkedInの収益が前年比42%増


Microsoftが2022年度第1四半期(2021年7月1日~9月30日)の決算報告書を発表しました。同四半期における売上高は前年同期比22%増の453億ドル(約5兆1700億円)、営業利益は前年比27%増の202億ドル(約2兆3000億円)、GAAPベースの純利益は前年度48%増の205億ドル(約2兆3400億円)で、新型コロナウイルス感染症の世界的流行による巣ごもり需要を背景にした好調を堅持しました。

FY22 Q1 - Press Releases - Investor Relations - Microsoft
https://www.microsoft.com/en-us/Investor/earnings/FY-2022-Q1/press-release-webcast

Microsoft Q1 2022 earnings: Office, Windows, and cloud boosts revenues - The Verge
https://www.theverge.com/2021/10/26/22747241/microsoft-q1-2022-earnings-revenue-cloud-services-surface-gaming-xbox

Microsoftが新たに発表した決算報告書のサマリーが以下。Office 365・LinkedInなどの法人および消費者向け製品・サービス関連の「Productivity and Business Process」部門は前年同期比22%増の150億ドル(約1兆7100億円)、Windows Server・Azureなどのサーバー系製品・サービス関連の「Intelligent Cloud」部門は前年同期比31%増の170億ドル(約1兆9400億円)、Windows OSのライセンス収入やSurfaceなどデバイス類やXboxなどのゲーミング関連および検索などを総括する「More Personal Computing」部門は前年同期比12%増の133億ドル(約1兆5200億円)を売上げ、総売上は前年同期比22%増の453億ドル(約5兆1700億円)でした。


各カテゴリごとに見ていくと、Productivity and Business Process部門では、法人向けOfficeおよび関連クラウドサービスの売上が前年同期比18%増、消費者向けOfficeおよび関連クラウドサービスの売上が前年同期比10%増、LinkedInの売上が前年同期比42%増、Dynamics製品およびクラウドサービスの売上が前年同期比31%増でした。法人向けOffice 365や消費者向けMicrosoft 365などのサブスクリプションサービス群が特に好調で、法人向けOffice 365は売上が前年同期比23%増、消費者向けMicrosoft 365は加入者数が5410万人に達したと特記されています。


31%という3部門中最大の伸び率を見せたIntelligent Cloud部門では、Azureおよび関連クラウドサービスが前年同期比50%増という驚異的な成長を記録し、同部門の躍進に大きく貢献しました。サーバープロダクトおよび関連クラウドサービスの売上も前年同期比35%増という高い伸びを見せており、同部門の売上は四半期ごとに加速しています。


一方、Windows OSやXbox、Surfaceなど一般消費者と特に関わりの深いMore Personal Computing部門は、前年同期比12%増という成長率にとどまりました。


部門内で見ると、Windows OEMの売上は前年同期比10%増、商用版Windowsおよび関連クラウドサービスの売上は前年同期比12%増でした。これらWindows関連は「Windows 11」搭載PCの市場投入によって大きな収益増が見込まれていましたが、世界的な半導体不足による供給制限によって歯止めがかかったとみられています。


ゲーミング関連は前年同期比16%増を記録しましたが、Xbox関連のコンテンツおよびサービスの売上は前年同期比2%増、Xboxハードウェアの売上は前年同期比166%増でした。ソフトウェアについてはMicrosoftは「Xbox Game Passの加入者数は増加している」と記していますが、同社は2021年1月に「Xbox GamePassが加入者数1800万人を達成した」と発表したのを最後にXbox Game Passの具体的な加入者数については明かしていません。ハードウェアについてはXbox Series X/Sの登場によって前年同期比換算の収益比率は大きく伸びましたが、Xbox部門のフィル・スペンサー氏は「半導体不足によって2020年6月までXbox Series Xの品薄は続く」と発言しており、Windows 11搭載PC同様に、供給側の制約によって売上にブレーキがかかっているとみられています。


他方、前年同期比17%減と大きく売上を落としたのがSurfaceでした。2021年10月発売の「Surface Pro 8」「Surface Go 3」は次の2021年度第2四半期(2021年10月1日~12月30日)に影響を及ぼすとみられていますが、Microsoftのエイミー・フッドCFOは2021年度第2四半期においてもSurfaceは前年同期比で一桁のマイナス成長を遂げると予想しています。

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in メモ,   ソフトウェア,   ハードウェア,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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