Mac OS XをWiiに移植してしまった猛者が登場

2007年に発売されたWiiにはこれまでLinuxやNetBSD、Windows NTなど数々のOSが移植されてきました。今回、新たにMac OS XをWiiに移植することに成功したとITエンジニアのブライアン・ケラー氏が発表しました。
Porting Mac OS X to the Nintendo Wii | Bryan Keller’s Dev Blog
https://bryankeller.github.io/2026/04/08/porting-mac-os-x-nintendo-wii.html
これまでにもWii上でMacintosh系のOSを動作させた例は存在しています。例えばYouTuberのMichael MJD氏はWiiでMac OS 9.2を動作させることに成功しています。
Wii上でMacOSを動かすための方法 - GIGAZINE

しかし、MJD氏の手法は「WiiでLinuxを動作させ、仮想的にMacOS 9.2を動作させる」というもの。もちろん動作に成功しているという点では同じですが、今回ケラー氏は「Wiiのハードウェアで直接Mac OS X Cheetahを動作させる」ことに成功しています。
まずケラー氏はWiiのハードウェアと、Mac OS Xが2001年に登場した際のハードウェアを比較しました。まずWiiのCPUはPowerPC 750CLで、AppleのノートPC「G3 iBook」で使用されていたPowerPC 750CXeの進化版だったため、ケラー氏はCPUに問題はないと確信。メモリの容量は88MBとMac OS X Cheetahの最低必要メモリ量の128MBに届いていませんでしたが、実際にケラー氏が必要なメモリの量を調べると64MB以下で問題ありませんでした。
その他、シリアルデバッグ出力などいくつかのハードウェアをサポートする必要はあったものの、必須部分の互換性は問題ないとケラー氏は判断。続いて、ソフトウェアの互換性を調査したとのこと。
Mac OS Xのカーネルやドライバ周りという中核部分にはDarwinというオープンソースのコードが使用されており、ケラー氏は「オープンソース部分を修正するだけで動作できるようになる」と判断しました。

By Sassospicco
ケラー氏は次にブートローダーの作成に着手。ブートローダーは電源投入後一番最初に実行されるプログラムで、システムを正常な初期状態にした上でOSを読み込んで実行する役割があります。ケラー氏はppcskelをベースにブートローダーを作成したとのこと。
また、MacがPCI接続で各種ハードウェアとマザーボードを接続していたのに対し、WiiはHollywoodと呼ばれる独自のシステムオンチップを使用しています。そのため、Mac OS Xに搭載されている既存のIOKitドライバファミリーを使用する事ができず、同等のドライバを全て自作する必要があったそうです。

さらに、WiiのビデオエンコーダーハードウェアはアナログTV信号出力に最適化されており、フレームバッファに16ビットのYUVピクセルデータが必要です。しかしMac OS XはRGBピクセルデータを出力するため、2つのフレームバッファを使用して1秒間に60回の変換を行うようにしたとのこと。

最終的にはマウスやキーボードも扱えるようになり、本当にMac OS Xとして実用可能な状態に到達したそう。

ケラー氏は「最初は可能かどうかさえ分からなかったことを成し遂げた時の満足感は、格別だ」と感想を述べています。
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