ハードウェア

Western Digital(WD)が複数の磁気ヘッドを搭載した高帯域幅HDD&消費電力を20%削減する電力最適化HDDを発表


大手ストレージ企業のWestern Digital(ウエスタンデジタル)が現地時間の2026年2月3日、ブランド名を「WD」に統一するとともに、AIニーズに対応する2種類の異なるHDDファミリーを発表しました。

Western Digital Accelerates Storage Innovation for AI Era | WD
https://www.westerndigital.com/company/newsroom/press-releases/2026/2026-02-03-western-digital-accelerates-storage-innovation-for-ai-era


Innovation Day - WD_Innovation Day 2026_TO POST_020326.pdf
(PDFファイル)https://investor.wdc.com/static-files/c4cec531-0128-4c17-b9c2-f25644c658db

Western Digital doubles the performance of hard drives with dual-actuator High-Bandwidth, with path to 8X performance increase — Power-Optimized HDDs will reduce power by 20 percent | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/pc-components/hdds/western-digital-doubles-the-performance-of-hard-drives-with-dual-actuator-high-bandwidth-with-path-to-8x-performance-increase-power-optimized-hdds-will-reduce-power-by-20-percent

近年では消費者向けPCのほとんどでHDDに代わりSSDが採用されていますが、依然としてデータセンター分野では、SSDでは実現できない低コストで大容量を提供するHDDが重宝されています。Western Digitalは2月3日に開催したInnovation Day 2026でブランドを「WD」に統一し、AIニーズに合わせたストレージロードマップを発表しました。


Western Digitalは、「AIが膨大なデータを生成するにつれ、データストレージへの需要が急増しています。この状況に対応するため、WDは顧客ニーズや実証済みの信頼性と経済性を備えた容量、パフォーマンス、電力効率、そして顧客の業務に支障をきたさない迅速な認定取得に重点的に取り組んできました」と述べています。

発表の中でWestern Digitalは、HDDの容量を増加させるePMR(エネルギーアシスト垂直磁気記録)HAMRの取り組みを強化することを発表。世界最大容量の40TB UltraSMR ePMR HDDが2社の大手顧客による適格性評価を受けており2026年後半に量産開始を予定していることや、WD HAMR HDDの認定も進められていることを報告しました。

Western Digitalは今後、HAMRのイノベーションを活用してePMRの容量を2028年中に60TBまで増加させることや、HAMRで2029年までに100TBの容量を達成することを含めたロードマップを発表しています。


また、Western Digitalは2種類の異なるHDDファミリーを発表しました。そのうちの1つがAIワークロードのパフォーマンス需要に対応する「高帯域幅HDD」で、このコンセプトは主に「複数の磁気ヘッドを用いてメディアからデータを読み取る」というものです。高帯域幅HDDを実現する技術は、さらに「High Bandwidth Drive Technology(高帯域ドライブ技術)」と「Dual Pivot Technology(デュアルピボット技術)」に分けられます。

高帯域ドライブ技術は、単純に複数の磁気ヘッドを用いて同時に読み取りと書き込みを行い、従来の2倍の帯域幅を実現するというもの。デュアルピボット技術は、独立して動作するアクチュエータを追加することで、2倍の帯域幅および2倍のシーケンシャルI/O性能を実現します。将来的には2つのテクノロジーを1台のHDDに統合することで帯域幅は8倍、I/Oは4倍に拡張されると予測されています。

高帯域ドライブ技術を搭載したHDDはすでに顧客向けに提供されており、デュアルピボット技術を搭載したHDDは2028年に提供開始予定です。


Western Digitalが発表したもう1つのHDDファミリーは、ストレージ層の電力消費を20%削減する「電力最適化HDD」です。AIのトレーニングおよび推論では膨大で価値の高いコールドデータが生成されますが、これらのデータは頻繁にアクセスされる一方で従来の容量重視のドライブではコストが高すぎるという課題があります。

Western Digitalは電力最適化HDDについて、ランダムI/Oを最小限に抑える代わりに大容量と消費電力の大幅な低減を実現する、コールドデータに最適な設計にしたと説明しています。電力最適化HDDは2027年に最初の顧客適格性評価を受ける予定です。

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in ハードウェア, Posted by log1h_ik

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