ハイテク技術非搭載トラクターが競合製品の半額で話題に、メーカーはさらに増産予定

カナダ・アルバータ州に本拠を置くトラクターメーカーのUrsa Agは、最新の電子機器類を搭載せずエンジンも再生品を使ったというトラクターを販売し話題を集めています。
Ursa Ag
https://ursa-ag.com/

New Tractor With 12-Valve Cummins and Zero Electronics Goes Back to the Basics
https://www.thedrive.com/news/new-tractor-with-12-valve-cummins-and-zero-electronics-goes-back-to-the-basics
Ursa Ag In Alberta Wants To Sell Farmers Tractors With A Diesel Engine - CleanTechnica
https://cleantechnica.com/2026/04/22/ursa-ag-in-alberta-wants-to-sell-farmers-tractors-with-a-diesel-engine/
Brand New Tractor at Half the Price from Ursa Ag - YouTube

Ursa Agのオーナーであるダグ・ウィルソン氏によると、2018年ごろからトラクターの価格がとても手が出せないぐらいに高騰してしまい、同時に、電子機器類は自力での修理が不可能で製造メーカーへの修理依頼が不可欠という状態になっていたとのこと。そこで、「手ごろな価格で、シンプルで、自分たちで修理可能なトラクターを作る」ことを目的として、Ursa Agでトラクターを作り始めたそうです。
現行主力製品は260馬力の「Ursa Ag 260」と180馬力の「Ursa Ag 180」です。
Ursa Ag 260に搭載されているのは、1990年代のトラクターでもよく使われていたというCumminsの8.3リッターエンジン。多くの農家にとっては勝手知ったるエンジンであり、信頼性も整備性も良好で、「わけのわからない部分」はありません。

Ursa Ag 180に搭載されているのはCumminsの5.6リッターエンジン。こちらもよく使われていたエンジンなので、トラクターに乗っている人ならだいたい手入れ可能だとのこと。
Ursa Agでは世界中からパーツをかき集め、アルバータ州でトラクターの製造を行っています。最新の電子機器を搭載していないことや、再生品のエンジンを使っていることなどから、一般的なメーカーの完全装備のトラクターが40万カナダドル(約4670万円)するのに対して、Ursa Ag 260が19万9900カナダドル(約2330万円)、Ursa Ag 180なら14万9900カナダドル(約1750万円)と、ほぼ半額以下で購入可能です。2026年は、創業から今までの累計生産台数よりも多い数を生産予定だそうです。
ウィルソン氏のもとにはアメリカからも問い合わせが来ているとのこと。今のところアメリカ国内に販売代理店はないものの、ウィルソン氏はアメリカで入手可能かという問いに「簡単に答えると『はい、そうです』」と答えており、何らかの対応を行う予定のようです。
なお、単に「安価だから」という理由で選ばれているわけではなく、「ロックイン(囲い込み)されたエコシステムに対する反発」もあるとHacker Newsでは指摘されています。また、Ursa Agのコンセプトと同じような「トラッキング機能やタッチスクリーンなどの一切ないEVが欲しい」というコメントもありました。
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