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Amazonは検索結果にスポンサー商品を「表示しすぎ」という指摘


Amazonで商品を購入しようと検索すると、検索結果に通常の商品と並んで「スポンサー」というタグが付けられた広告商品が表示されることがあります。海外メディアのCNBCは、これらの広告商品の表示数が以前に比べて2倍に増えており、それによってAmazonは多額の収益を生み出していると指摘しています。

Amazon piles ads into search results as big brands pay for placement
https://www.cnbc.com/2021/09/19/amazon-piles-ads-into-search-results-as-big-brands-pay-for-placement.html


Amazonで「歯ブラシ」と検索すると以下のように結果が表示されるのですが、表示される商品の上位4つには「スポンサー」のタグが付けられていることが分かります。広告商品でない商品が表示されるのは上から5つ目です。


CNBCは、以前までは広告商品の表示数は検索結果1ページにせいぜい2~3個程度だったものの、最近は最大6個ほどの広告商品を表示していると指摘。調査会社のMarketplace Pulseは広告数の増加に続き、ページのほかの場所でさらなる広告表示が行われる可能性があるとも述べています。

Amazonは広告事業の具体的な売り上げを公開していませんが、広告事業は売上のうち「その他」の項目の大部分を占めていると予測されています。Amazonの2021年第2四半期(4月~6月)の決算報告によると、その他部門の売上は前年同期比で83%増の79億1400万ドルで、2021年第1四半期(1月~3月)と共に大きな成長率を見せています。調査会社のMerkleは、Amazonは2021年第2四半期において、広告商品での収益が広告費全体の73%を占めていると指摘しています。


また、Amazonでのビジネスを支援するCanopy Managementによると、2021年時点でのAmazonの広告商品のクリック単価は1.27ドル(約140円)で、前年から0.41ドル(約45円)上昇しているとされています。CNBCは、広告費の単価の上昇はAmazonに商品を出品しているサードパーティの販売者の間で起こっている競争の激化に原因があると指摘。「Amazonアグリゲーター」と呼ばれる、販売者の買収を進める企業が多額の資金を調達し、広告費に莫大な予算をつぎ込んでいる点に注目しています。

Marketplace PulseのJuozas Kaziukenas氏は、「販売者がAmazonの広告費に製品価格の50%以上を費やすことは今では珍しくありません。小規模な販売者は今後資金が豊富な大規模な販売者と競うことになるでしょう」と述べました。

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in Posted by log1p_kr

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