サイエンス

アボカドは内臓脂肪を減らしてくれるという研究結果、ただし女性のみ


誰しも気になる「内臓脂肪」について、新たに「女性の場合は1日1個アボカドを食べると内臓脂肪が減る」という研究結果が発表されました。

Avocado Consumption, Abdominal Adiposity, and Oral Glucose Tolerance Among Persons with Overweight and Obesity | The Journal of Nutrition | Oxford Academic
https://academic.oup.com/jn/article/151/9/2513/6311819

Avocados change belly fat distribution in women, controlled study finds | Illinois
https://news.illinois.edu/view/6367/907033287

肥満は生活習慣病などの発症リスクを高めることから、日本では社会問題として扱われていますが、アメリカでは人口の70%が肥満と診断されることから喫緊の課題だと捉えられています。こうした肥満について、イリノイ大学アーバナシャンペーン校の研究チームは、軽肥満・肥満に該当する被験者155人を対象に、「アボカドを1日1個食べる」という習慣の効果を測定する実験を行いました。

被験者はアボカドを1日1個食べるグループとアボカドを食べないグループに無作為に分類され、アボカドを食べるグループでは、日本でも輸入アボカドとして一般的なハスアボカドを男性は175g、女性は140gという分量比で12週間にわたって食べてもらいました。なお、アボカド以外の食材については90%が共通しており、食事自体は「平均的なアメリカ人の食事」になるように設計された食事が冷凍パックで支給され、この冷凍パック以外の食事については詳細な記録の提出が義務づけられました。


実験開始時点と12週間経過後の腹部脂肪と耐糖能(血糖値が高くなったときに正常値まで下げる能力)を分析したところ、アボカドを食べるグループに属していた女性被験者は皮下脂肪に対する内臓脂肪が減少し、内臓脂肪以外の腹部脂肪が増加するという現象が確認されました。ただし男性の腹部脂肪については変化がなく、耐糖能に関しては男性も女性も変化がありませんでした。

内臓脂肪の割合が高い人の場合は糖尿病を発症するリスクが高い傾向が知られています。研究チームは今回の結果について、「アボカドの摂取が腹部脂肪を健康的な比率に整えてくれるかもしれない」「食事療養において性別が重要であるという可能性を示している」とコメントし、被験者の食事を完全管理するという形で今後実験を行う予定だと語りました。

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in サイエンス,   , Posted by darkhorse_log

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