「SNSは車のようなもの。事故で人は死ぬけれど有益」とInstagramの責任者が発言
「自殺を考えた10代の若者のうち、イギリス人の13%とアメリカ人の6%はInstagramに原因があるとしていた」「10代の少女の32%がInstagramで不快な思いをしたときに体調を悪くした」といった内部調査の結果を黙認していたとして問題となっているInstagramですが、その責任者であるアダム・モセリ氏がポッドキャストで「SNSは車のようなもの。事故で人は死ぬけれど有益」という内容の発言をしたことが話題となっています。
Instagram boss likens social media to cars, says people will die
https://mashable.com/article/facebook-instagram-head-adam-mosseri-social-media-cars-people-will-die
2021年9月14日、ウォール・ストリート・ジャーナルが「FacebookはかねてからInstagramが10代の少年少女にとって有害だと認識していながら、その事実を隠して、『SNSを使用することでメンタルヘルスに有益な可能性がある』と発信を続けていた」と報じました。これは社内文書の流出によって明らかになった事実で、報道を受けてアメリカ議会による調査も始まっています。
Instagramが10代の若者にとって有害だとFacebookは認識し続けていたことが判明 - GIGAZINE
新たに、モセリ氏はRecode Mediaのポッドキャストの中で「ソーシャルメディアは車のようなもの」と発言したとのこと。
ポッドキャストのホストであるピーター・カフカ氏との会話の中で、モセリ氏は「(車がある場合はない場合に比べて)より多くの人が自動車事故で亡くなりますが、全体的に見ると車は世界に悪影響を与える以上に、価値をもたらしています」「私はソーシャルメディアもこれと似たようなものだと思っています」と述べました。これに対しカフカ氏は車が国レベルで厳しく規制されていることを指摘したところ、モセリ氏は「ソーシャルメディアの規制を歓迎しています」としつつも、規制がさらなる問題をもたらす可能性もあるとして、慎重に制定する必要があると主張しました。
モセリ氏の発言は、SNSにおいてカフカ氏と同様の指摘を多数受けることになります。車は運転に免許が必要なものであり、速度制限やシートベルトの着用義務、違反者の取り締まりといった安全のための仕組みがいくつも存在するほか、環境への影響という問題に対しても新たな規制が設けられています。車とSNSが同様というのであれば、同様の規制が必要だというのが多くの意見に共通するところでした。
***putting my former autos reporter hat on*** — Cars are ~heavily~ regulated, down to the color of the blinker, & regularly tested for safety problems. That industry also needed to be -shoved- into mandating seat belts & other safety features despite knowing they’d save lives. https://t.co/ym66kJ4dMk
— Deepa Seetharaman (@dseetharaman) September 16, 2021
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in Posted by darkhorse_log
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