米国証券取引委員会が仮想通貨取引所のCoinbaseに提訴予告を通知、Coinbaseは「理由が分からない」と困惑

2021年9月8日、仮想通貨大手取引所であるCoinbaseのブライアン・アームストロングCEOが、米国証券取引委員会(SEC)から民事訴訟前の提訴予告通知「ウェルズ通知」を受け取ったことを明かしました。SECはCoinbaseの未発売の融資製品「Lend」に問題があるとしていますが、アームストロング氏は「理由が分からない」と反論しています。
The SEC has told us it wants to sue us over Lend. We don’t know why. | by Coinbase | Sep, 2021 | The Coinbase Blog
https://blog.coinbase.com/the-sec-has-told-us-it-wants-to-sue-us-over-lend-we-have-no-idea-why-a3a1b6507009
1/ Some really sketchy behavior coming out of the SEC recently.
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) September 8, 2021
Story time…
Coinbaseが提供するLendは、アメリカドルに裏付けられた仮想通貨「USDコイン」を投資家から預かることで、年利4%の利回りを約束する金融商品です。Lendについてアームストロング氏は「顧客が投資家にUSDコインを貸し出すプログラムで、元本保証や利息の支払い義務も存在します」と説明し、2021年10月のリリースに向け、事前登録者を募っている最中でした。
SECはこの商品を問題視し、Coinbaseに対し「Lendは有価証券である」と言及。ウェルズ通知を発信して記録や従業員からの証言を要求し、Lendを販売すれば訴訟も辞さないという姿勢を示しました。

アームストロング氏はこれに対し「貸し出しプログラムがなぜ有価証券に当たるのでしょうか?」「我々は6カ月も前からLendについて積極的にSECに相談を持ちかけており、必要な情報を出し続けていたのですが、SECからの明確な回答は受け取れていません。SECは何が問題なのかを説明してくれません」と述べ、改めてSECに明確な回答を求めました。
SECについてアームストロング氏は「SECの目標は投資家を保護し、公正な市場を作り出すことです。しかし、今回の件については誰に、どのような害があるのでしょうか?人々はLendのような製品で利益を得ることに満足しており、SECの規制は保護よりもむしろ害を及ぼすことになるでしょう」と言及しました。
13/ Shutting these down would arguably be harming consumers more than protecting them, and by preventing Coinbase from launching the same thing that other companies already have live, they're creating an unfair market.
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) September 8, 2021
アームストロング氏はまた「さまざまな仮想通貨取引所が同様の製品を何年も提供し続けていますが、私たちの商品だけどういうわけか拒否されています」「私たちは法律に従うことを約束します。SECがガイダンスを公開するならば、それに従うことも可能です」と述べ、SECとの対話を求めています。
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