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「マクドナルドのアイスクリームマシンが頻繁に壊れる理由」を連邦取引委員会が調査か

by Mike Mozart

アメリカの連邦取引委員会が「マクドナルドのアイスクリームマシンが頻繁に壊れる理由」を調査しているとアメリカ大手紙のThe Wall Street Journalが報じました。同紙によると、この調査はバイデン政権が推し進めている「修理する権利」に関連しています。

McDonald’s McFlurry Machine Is Broken (Again). Now the FTC Is On It. - WSJ
https://www.wsj.com/articles/mcdonalds-mcflurry-machine-is-broken-again-now-the-ftc-is-on-it-11630522266

McDonald's Ice-Cream Machines Are Reportedly Subject Of FTC Probe : NPR
https://www.npr.org/2021/09/02/1033715465/mcdonalds-ice-cream-machines-mcflurries-ftc-investigation

アメリカのマクドナルドにおいて「マックフルーリー」「ソフトツイスト」などはスイーツカテゴリの売上の60%を占めるといわれているほど、アイスクリームは全商品の中でも高い人気を誇ります。しかし、実際に店舗を訪れてみると「アイスクリームマシンの故障により提供不可」と言われることもしばしばあり、その頻度は「なぜマクドナルドのアイスクリームマシンは、いつも故障中なのか?」という記事も報じられるほど。2020年には「店舗のアイスクリームマシンが故障しているかどうか」がリアルタイムでチェックできるウェブサービスまで登場しています。

「マクドナルドのアイスクリームマシンが故障しているかどうか」がリアルタイムでわかるウェブサービスが登場 - GIGAZINE

by Mike Mozart

このように「マクドナルドのアイスクリームマシンは頻繁に故障する」というのは知名度の高い現象ですが、アメリカ国内の公正な取引を監督・監視する連邦取引委員会がこの現象の詳細を確認していると報じられました。この情報を報じたアメリカ最大の経済紙であるThe Wall Street Journalによると、連邦取引委員会が今回実態調査に乗り出したのは「修理する権利」が原因。連邦取引委員会は2021年7月にバイデン政権から「消費者やサードパーティの業者による修理に関する不当な制限を撤廃する規則の立案」を命じられたことを受け、法的処置の強化を全会一致で可決したと発表していました。

「修理する権利」をメーカーが制限することを禁じる規制案の作成をバイデン大統領が指示か - GIGAZINE


マクドナルドのアイスクリームマシンは製造メーカーのTaylor Commercial Foodserviceないしは認定修理業者のみが修理を請け負っており、基本的には店舗側での修理は不可能。The Wall Street Journalによると、このような状況が修理する権利に関わるとして、連邦取引委員会はマクドナルドがアイスクリームマシンなどの機器やサプライヤーをどのように審査しているのか、そしてフランチャイズ店側が自ら行うメンテナンスはどの程度許されているのか、という実態を調べているとのこと。

この一件について連邦取引委員会はコメントを控えた一方、マクドナルドは「連邦取引委員会の調査対象になっているとは考えていません」と声明を発表。アイスクリームマシンの故障についての不満は理解しており、専任調査チームを編成している他、従業員への新規指導の確立やアイスクリームマシンの定期的なメンテナンスチェックなどの解決策を導入していると回答しました。

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in ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log

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