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低品質なAI生成プルリクエストを処理・破棄するための標準プロトコル「RFC 406i」


ソースコードリポジトリに提出される「AI生成の低品質なプルリクエスト」は、オープンソースの開発コミュニティにとって重大な問題となっており、一部のプロジェクトは外部コントリビューターからのプルリクエストをクローズする事態にまで発展しています。そんなAI生成の低品質なプルリクエストを処理・破棄するための標準プロトコルが「RFC 406i」です。

RFC 406i - The Rejection of Artificially Generated Slop (RAGS)
https://406.fail/


上記URLにアクセスすると、「人工的に生成されたスロップを拒否」「エラー406i:AIスロップを検出」と表示されます。


2025年は「AIが生成した低品質な粗悪品」を指す「AIスロップ」という言葉が大流行しており、出版社のメリアム・ウェブスターが選出する「今年の言葉(Word of the Year) 2025」でも、「スロップ」が年間最優秀語に選出されました。

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その後、「あなたのプルリクエストは我々の自動または手動によるAIスロップ防御システムを作動させたため、このページに誘導されました。具体的には、人間の保守担当者または上級エンジニアがあなたの投稿を確認し、深い存在論的なため息をつき、あなたの投稿に対するソケットを即座に閉じ、このURLを貼りつけたというわけです」という、AIスロップをプルリクエストした人物を批判する文章が続きます。

他にも、「診断分析」という章では、「ご提出いただいた内容の語彙的・構造的分析の結果、あなたのエンジニアリングスキルは劣悪であると結論付けました。したがって、あなたは反省すべきです」と指摘。さらに、AIスロップの特徴として、「不自然にへつらう機械的な言い回し」「非常に自信に満ちた完全に架空のAPIの利用」「実際の問題を全く解決しない冗長な定型文」「プルリクエストの説明文に『delve(掘り下げる)』という単語が皮肉抜きで利用されている」などを挙げ、「あなたの提出物もこれらの特徴を満たしている」と指摘しています。


また、「プロジェクトの保守担当者、セキュリティ対策チーム、コミュニティモデレーターは、無償のボランティアであれ、疲弊した同僚であれ、厳しいリソース制約の下で活動しています」「プロジェクトトラッカー、フォーラム、リポジトリは、GitHubで緑色の四角形を稼ぐため、あるいは根拠のないバグ報奨金を稼ぐため、あるいはスプリント速度を人為的に水増しするため、あるいは企業のKPI指標に悪意を持って従うためだけに設計された、検証されていないコピー&ペースト出力の投棄場所ではありません」と述べ、AIスロップを作成するプログラマーを批判。

加えて、AI生成の低品質なプルリクエストを生成することで失った信頼を取り戻すには、以下の手順を「必ず順番に実行してください」とも書かれていました。

1:AI生成の低品質なコードを生成したローカルブランチ、テキストファイル、架空の脆弱性スクリプトがなんであれ、rmコマンドで削除。
2:脳みそをハードリブート。
3:実際のコードベース、プロジェクトのドキュメント、あるいは脅威モデルをちゃんと読み直して、自分の仕事の状態とロジックを手作業で検証。
4:検証可能な意識を獲得し、自分自身の人間の指でタイピングできるようになるまでは作業に戻らない。


文面からにじみ出るAIスロップへの嫌悪感からわかる通り、「RFC 406i」はAIスロップを検出するための標準プロトコルという体の、AIスロップを皮肉る、あるいはAIスロップを作成する人間を皮肉るためのジョークサイトとなっています。

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in AI, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article RFC 406i is a standard protocol for proc….