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Intelのゲーマー向け超小型ベアボーンキット「NUC 11 Extreme Kit」分解、中身は一体どうなっているのか?


Intelから2021年第3四半期に登場する「NUC 11 Extreme Kit(コードネーム:Beast Canyon)」は、第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を搭載しているというだけでなく、超コンパクトサイズなのにフルサイズのグラフィックボードを取り付けられるというベアボーンキットです。前回の記事では本体を梱包する化粧箱自体に圧倒されるという不測の事態に見舞われましたが、今回は本体の分解編。フルサイズのグラフィックボードを取り付けた際に内部の取り回しはどうなるのかなどを、実際にチェックしてみました。

Intel NUC 11 Extreme Kit Delivers High-End Gaming Experience
https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/intel-nuc-11-extreme-kit-delivers-high-end-gaming-experience.html

intel-nuc-11-extreme-product-brief.pdf
(PDFファイル)https://download.intel.com/newsroom/2021/client-computing/intel-nuc-11-extreme-product-brief.pdf

というわけで、今回はNUC 11 Extreme Kitを分解して内部をチェックしていきます。NUC 11 Extreme Kitの化粧箱の威容や外観については、以下の前回記事を参照してください。

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まずはケースを開けるところから。背面の四隅にプラスネジを抜くと……


こんな感じで、背面パネルをパカッと取り外せます。


背面パネルを取り外すと、側面パネルは軽くスライドさせるだけで取り外せるようになります。


以下はパネル除去後の背面。


正面から見て左側面。


正面から右側面となります。


左側面から見た際、天面側の前後に「PULL」と書かれた金属固定具があるので……


持ち上げると天面のパネルが以下のように開きました。


中身はギッチギチの状態。


背面側にはグラフィックボードに加え、CPU・メモリ・インターフェイス・Wi-Fi・Bluetoothなどをまとめたモジュラー式システムボード「Intel NUC Extreme 11 Compute Element」が接続されています。なお、今回の貸出機には最初から「ASUS DUAL-RTX3060-O12G」がささっていますが、本来はIntel NUC Extreme 11にはグラフィックボードは付属しないので注意。


前面側はFSP製の電源「FSP650-57SAB-A」。


というわけで、ここからさらに分解を続けてIntel NUC Extreme 11 Compute Elementの中身をチェックしてみます。まずは背面側のプラスネジを外して、拡張スロット用ブラケットを固定するネジ部分を露出。


このネジを外して……


Intel NUC Extreme 11 Compute Elementを隠しているグラフィックボードを取り外したいのですが、PCI Expressスロットのツメはかなり奥底。


このツメを押し下げないことにはグラフィックボードが外れないので、手を突っ込んで……


より深く突っ込んで……


取り外し完了。


グラフィックボードを取り外すとIntel NUC Extreme 11 Compute Elementの側面が視認可能な状態になって、ドクロマークが描かれていることがわかりました。


この食パン的な形状のプラスチックパーツはエアダクト。


エアダクトを外すと、Intel NUC Extreme 11 Compute Elementのファンが露出します。


Intel NUC Extreme 11 Compute Elementの上面のネジを外して、フタを取り外すと……


中が見えました。


Intel NUC Extreme 11 Compute Elementの背面側には、M.2カードスロット×2。


前面側はM.2カードスロット×1、DDR4対応SO-DIMMスロット×2スロット(最大64GB)があります。今回の貸出機は、ストレージには「Sabrent 500GB ロケット Nvme PCIe 4.0 M.2 2280」が、メモリには「Kingston HyperX KHX3200C20S4/8G」×2が刺さっていました。これらのパーツもグラフィックボード同様、本来は付属しないパーツなので注意してください。


また、M.2カードスロットは底面部にも1基搭載されています。


このIntel NUC Extreme 11 Compute Elementは底面部のライザーカードに接続されているので……


全部バラバラにするとこんな感じ。


今度はIntel NUC Extreme 11 Compute Elementを元通りに戻して、グラフィックボードの増設を試してみます。以下のように、底面側にはPCI Expressのx4スロットとx16スロットが併設されているので……


x4スロット側に手持ちの「GeForce GT710」を装着。


最初からささっていたASUS DUAL-RTX3060-O12Gも取り付けると……


ギリッギリ入りました。


この状態でGeForce GT710にHDMIケーブルを繋いでみると……


無事出力完了。このPCI Express x4スロットも十分使用できるようです。


ただし、PCI Express x4スロットに何かを取り付けるにあたっては以下のように、Intel NUC Extreme 11 Compute Elementのファンを完全に覆うのは避けた方がよさそうでした。


続く記事では、NUC 11 Extreme Kitのベンチマークを実施する予定です。


・つづき
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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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