Intelが3Dスキャン・奥行知覚・顔認識などを実現する「RealSenseテクノロジー」の開発を終了
Intelがハイテクカメラ・センサー事業を縮小し、3Dスキャン・奥行知覚・顔認識などに用いられている同社の「RealSenseテクノロジー」の開発を終了すると発表しました。
Intel Says It’s Shuttering RealSense Camera Business
https://www.crn.com/news/components-peripherals/intel-says-it-s-shuttering-realsense-camera-business
Say goodbye to Intel’s RealSense tech by remembering its incredible demos - The Verge
https://www.theverge.com/2021/8/17/22629528/intel-realsense-3d-camera-tech-wind-down-business-product-demos
Intel is Dropping Development of its AI-Powered RealSense Cameras | PetaPixel
https://petapixel.com/2021/08/17/intel-is-dropping-development-of-its-ai-powered-realsense-cameras/
IntelのRealSenseテクノロジーは2014年に登場した技術で、2014年当時は顔の特徴識別や指の個別識別ができるという技術でしたが、その後は顔認証技術にシフト。2021年1月に登場した「RealSense ID」では、人の髪型や眼鏡といった物理的特徴が時間ともに変化しても継続的に顔認証を行えるという機能を実現し、さまざまなライティング条件や多種多様な身長・顔色の人物にも対応しました。
Intelが顔認証デバイス「RealSense ID」を発表 - GIGAZINE
しかし、2021年8月18日にIntelが報道機関に明かした情報では、RealSenseテクノロジーはカメラ・センサー事業の縮小に伴って開発中止になるとのこと。今回の決定には、RealSenseチームのリーダーであるSagi Ben Moshe氏が2021年8月初週にIntelを離れると発表したことが影響しているとみられています。
Intelは報道機関に対し、「RealSense事業を終了し、コンピュータービジョンの人材、技術、製品を移行して、我々のコアビジネスとIDM 2.0戦略をよりよくサポートする革新的な技術の推進に注力します」「現在のお客様に対するコミットメントを継続し、従業員とお客様がスムーズに移行できるように取り組んでいます」とコメントしました。なお、2兆円超を投じてファウンドリサービスの拡充を目指すIDM 2.0戦略については、以下の記事で詳しく解説しています。
Intelが2兆円超を投じてファウンドリサービスの拡充を目指す「IDM 2.0」を発表、「Apple Siliconの製造を目論んでいる」との指摘も - GIGAZINE
・関連記事
Intelが顔認証デバイス「RealSense ID」を発表 - GIGAZINE
Intelが深度カメラとAtomプロセッサ内蔵の「Intel Euclid Development Kit(Intel Euclid開発キット)」を発売 - GIGAZINE
Intelが2つの事業部門を新設、コンピューティングの加速やソフトウェアビジョンの推進を目指す - GIGAZINE
・関連コンテンツ