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Appleは5G対応端末向けに「Wi-Fiよりも5Gを優先する機能」を実装、テストツールの配信もスタート


Appleは2021年6月に開催したWWDC 2021の中で、Wi-Fiよりも5G接続を優先する機能を発表しました。現地時間の2021年8月11日(水)から、新たにこの機能をテストするための開発者向けツールの配信がスタートしています。

Apple releases new tool to test iOS feature that prioritizes 5G over Wi-Fi - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/08/11/apple-releases-new-developer-tool-to-test-ios-15-feature-that-prioritizes-5g-over-wi-fi/


iOS 15およびiPadOS 15では、iPhone 12や2021年モデルのiPad Proなどの5G対応端末向けに、「接続しているWi-Fiネットワークの速度が遅い」「キャプティブWi-Fiネットワークである」「安全でないWi-Fiネットワークに接続している」といった場合に、Wi-Fiよりも5G接続を優先するという機能が搭載されます。また、AppleによるとほとんどのネイティブiOSアプリが5G接続時に高速に動作するように最適化されているため、アプリ開発者には「サードパーティー製アプリでも5G接続時に高速に動作するようにアプリを開発すること」が推奨されているそうです。

iOS 15はベータ5版が2021年8月11日(水)にリリースされたばかりですが、この中でAppleはiPhoneまたはiPadが常に5G接続を優先するようにする新しいツールをリリースしました。このツールは5G対応端末が5G接続した際の動作をテストする必要がある開発者向けに設計されたもので、「iOS 15の正式版が登場した際に『5G優先機能』を利用しても、サードパーティーアプリが正常に動作するかどうか」を確かめるための開発者向けツールというわけです。


このツールはiOS 15ベータ4以降を実行している5G対応のiPhoneおよび、iPadOS 15ベータ4以降を実行している2021年モデルのiPad Proにインストールできます。なお、ツールはApple Developerウェブサイトからダウンロード可能で、「5G Preferred Over Wi-Fi profile」という名称のプロファイルとして配布されています。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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