世界最大級の映画館チェーンがAI短編映画の上映を拒否

全世界で898の映画館と1万超のスクリーンを運営する世界最大級の映画館チェーンであるAMCシアターズが、AI生成の短編映画である「Thanksgiving Day」の上映を取り止めると発表しました。
AMC Theatres Won't Screen AI Short Film 'Thanksgiving Day' After Online Outrage
https://variety.com/2026/film/news/amc-theatres-not-screening-ai-short-film-thanksgiving-day-1236667646/

AIを用いて作成された短編映画の「Thanksgiving Day」は、クマとカモノハシが空飛ぶゴミ箱のような宇宙船で銀河を旅するという物語です。監督はカザフスタン出身のイゴール・アルフェロフ氏で、AIアニメーション映画祭の「Frame Forward」で最優秀短編賞を受賞しました。
アルフェロフ氏はGoogleのNana Banana Proを使ってビジュアルやキャラクターデザインの生成を行い、Gemini 3.1を使ってモーションを作成、そしてTopaz Video AIを使ってポストプロセス処理を実行したそうです。
「Thanksgiving Day」は以下の画像をクリックすると再生できます。長さは2分20秒です。

受賞の特典として、「Thanksgiving Day」は全米で劇場公開されることとなっています。配給はScreenvision Mediaが担当しています。Screenvision Mediaは本編映像上映前の20分間の上映前広告を提供している企業で、AMCシアターズを含む複数の映画館チェーンで広告を上映してきました。
しかし、AMCシアターズの広報担当者はVarietyに対し、「『Thanksgiving Day』はアメリカの複数の映画館チェーンの上映前広告を運営するScreenvision Mediaによる取り組みです。同社はAMCシアターズがアメリカ国内に持つ劇場の30%未満で上映前広告を提供しています。AMCシアターズは『Thanksgiving Day』の制作や取り組みには関与しておらず、Screenvision Mediaに対してAMCシアターズの上映には参加しないことを伝えています」と述べ、「Thanksgiving Day」の上映は行わないことを明らかにしています。

Frame Forwardの主催者であるModern Uprising Studioの制作・戦略担当シニアヴァイスプレジデントであるスヴェレ・ノルフリート氏は、「生成AIを活用した作品を含む革新的なストーリーテリングと、現実世界で観客を惹きつけるストーリーのスケール感との間には、自然な繋がりがあります。AIが制作ワークフローを強化することで、没入型の映像化、空間ストーリーテリングの拡張、劇場公開を補完しイベント化するインタラクティブ環境など、付随する体験の開発も加速します」「劇場と没入型コンテンツは、別々に存在するのではなく、連携して機能することで、観客のエンゲージメントを深め、文化的影響を豊かにし、ストーリーやフランチャイズの寿命を延ばします。Modern Uprising Studioの没入型コンテンツは、ストーリーテラーがより豊かな世界を構築できるよう支援し、魅力的なイベントで劇場公開をサポートし、観客が物語の世界に参加できる新たな道を切り開くことで、クリエイティブと商業のライフサイクル全体を支えるレイヤーとなるでしょう」と語りました。
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