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人生について657人に質問して見えてきた「後悔しない決断をするための3つのポイント」とは?


誰しも何らかの決断をして、後から「別の選択をしておけばよかった」と後悔した経験があるはず。20歳~80歳のアメリカ人657人に、それまでの人生で最大の決断について質問して分かってきた「後悔しない決断の方法」を、学術系ニュースサイトThe Conversationがまとめました。

I asked hundreds of people about their biggest life decisions. Here's what I learned
https://theconversation.com/i-asked-hundreds-of-people-about-their-biggest-life-decisions-heres-what-i-learned-154885

The Conversationに記事を寄稿した、シドニー工科大学マーケティング担当上級講師のエイドリアン・カミッレーリ氏は、キャリアの中で「退職した人はどんな資産に貯金を投資すべきか?」「企業が雇うべきなのはどんな人材か?」といった決断についての研究に多くの時間をささげてきました。しかし、カミッレーリ氏自身が私生活の上で大きな決断に直面した時、こうした研究で培った知識はまったく役に立たなかったとのこと。そこでカミッレーリ氏は、他の人々の決断から学ぶべく、独自の調査と先行する研究の精査を行いました。

◆調査・研究
カミッレーリ氏はまず、「Biggest Life Decisions(人生最大の決断)」というサイトを開設して、これまでの人生で最も重要な決断は何かという質問への回答をインターネットで募りました。その結果、20歳~80歳の657人から「人生の中で重要だった決断トップ10」が集まりました。

カミッレーリ氏が実施したアンケートの集計結果が以下。縦軸と横軸はそれぞれ重要性と頻度を表しており、分布する点はそれぞれ「キャリア(青色)」「教育(黄土色)」「家族(緑色)」「金融(紫色)」「対人関係(水色)」「場所(オレンジ色)」「自己破滅(青紫色)」「自己開発(深緑色)」「その他(深紫色)」の9カテゴリに分かれた合計58種類の決断を示しています。


例えば、「新しい仕事や役職に就く」は回答に登場した頻度が最も多く、重要度は中程度でした。


また、「(家族の)命の終わり」に関する決断は、頻度が低いものの重要度が最大の決断でした。


上記とは反対に、「物を売り払う」は重要性が低く、人生の重要な決断として言及される頻度も少ないものでした。


どんな決断に直面するかは、ライフステージで大きく異なります。そこで、カミッレーリ氏は年齢や性別ごとのランキングも作成しました。例えば、20代の人が最も多く行う重要な決断は「新しい仕事や役職に就く」で、「学位を取得」「専攻や専門分野を選択」がこれに続きました。


一方、これが60代になると「結婚」が最上位になり、「新しい仕事や役職に就く」「子どもを作る/養子に迎える」が続きました。


また、年齢によっても変わってきます。30代の男性にとって最も頻度が高い決断はやはり「新しい仕事や役職に就く」でしたが……


30代の女性にとっては「子どもを作る/養子に迎える」でした。


カミッレーリ氏は独自調査を行っただけでなく、先人が残したさまざまな著書や論文にも目を通しました。例えば、オーストラリアの介護従事者であるブロニー・ウェア氏が、死の間際にある人々の口からこぼれた後悔をまとめた著書「死ぬ瞬間の5つの後悔」によると、人が最期の瞬間に実感する後悔のトップ5は「他人が期待する人生ではなく、自分に正直な人生を生きればよかった」「がむしゃらに働き過ぎた」「自分の気持ちを素直に伝える勇気を出せばよかった」「友だちと連絡を取り合っていればよかった」「もっと自分を幸せにしてあげればよかった」だったとのこと。

また、270人のアメリカ人に「人生で最も大きな後悔」を尋ねた結果をまとめた2011年の研究では、アメリカ人の後悔のトップ6は「恋愛(19.3%)」「家族(16.9%)」「教育(14.0%)」「キャリア(13.8%)」「金融(9.9%)」「子育て(9%)」にまつわることだということが判明しています。

◆後悔しない決断の仕方
上記の結果から、カミッレーリ氏は「悔いのない決断をするためのポイント」を次の3つにまとめました。

・人生で最も重要な決断は家族や友人に関わるものなので、そうした決断にはたっぷりと時間をかけて、仕事などの余計な悩み事で家族や友人との関係が損なわれないようにすること
・後から人に謝ったり軌道修正したりすることは可能でも、時計を巻き戻すことはできないものなので、決してチャンスを逃さないようにすること。特に、学問や人生経験は決して人を裏切りません。
自分の価値観に反したり、理想の自分から遠ざかったりするような決断はしないこと。自分で納得できるような理由のある決断であれば、後でどんな結果になったとしても、後悔することはありません。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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