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20代のうちに知っておきたい「今後の人生の過ごし方」


人間の価値観は全て主観によるものなので、自分自身について客観的に考えるというのは困難です。科学的なトピックを特徴的なアニメーションで解説するYouTubeチャンネルのKurzgesagtが、「人生について」を語っています。

What Are You Doing With Your Life? The Tail End - YouTube


調べによると、Kurzgesagtの視聴者の平均年齢は25歳。25歳という年齢について、Kurzgesagtは「ほとんどの場合において、人生で最もいい時期」と説明します。この年齢にさしかかる頃には、10代で抱いていた不安は減少し、仕事か長期的に取り組む何かを見つけたか、子どもをもうけたか、大学院で学んでいることでしょう。もしくはこれらのいずれにも当てはまらず、もっと人生を楽しみたいと思っているか、あるいは何をすればいいか分からず立ち止まってしまっているのかもしれません。


ワシントン大学医学部保健指標評価研究所によると、20人に1人は100歳まで生きることができます。あなたをその幸運な1人だと仮定すると、あなたは生まれてから死ぬまで5200週間の人生を送ることになります。


あなたは生まれてから20歳までのおよそ1000週間を「子ども」として過ごしましたが、この時期のあなたは社会の役には立たず、自分自身で何かを決定出来る自由を持ち合わせてはいませんでした。


その見返りとして、あなたは大人に求められる結果と責任からいくらか免れることができました。これは、大人があなたを守り、あなたの成長を促してくれたからに他なりません。子どもという時期は、少なくとも理論的には、人間的に成長するためには必要不可欠な時期です。


いずれにせよ、ほとんどの人は20代の時期に何か新しいことを見つけて働き始めます。働くとはつまり生産的な営みを行うということですが、その営みは神経をすり減らしたり、死ぬほど退屈だったりするかもしれません。ほとんどの人は65歳まで働きますが、これは人生の2000週を仕事に費やすということです。あなたが人々に感謝される、あるいは世界をより良くする、楽しい仕事に就けることを願っています。


この2000週は、あなたの人生のメインとなる期間です。キャリアを積んでいるかもしれませんし、子どもをもうけているかもしれませんし、家を建てているかもしれません。あるいは離婚し、新しい恋を探しているかもしれません。


また、この時期は若者から中年、老人へと移行する期間でもあります。65歳になった時、あなたは5200週のうち3400週を終えたことになり、それからあなたの最後の時期が始まるのです。あなたが仕事を引退するのに十分な富を築いた場合、理論的には残りの1800週で好きなことを行うことができます。


しかし、あくまでこれは100歳まで生きると仮定した場合にすぎません。平均寿命はアメリカでは79歳、ドイツでは81歳、日本では84歳であり、先にも述べたとおり100歳まで生きられるのは20人に1人です。もし80歳で死ぬと仮定した場合、65歳から数えて780週しか残されていないことになります。これはあなたが子どもとして過ごした期間と同じくらいの長さです。


さらに残念なことに、この時期には病気と倦怠(けんたい)感が付きものです。死亡につながるガンのほとんどは70歳以上で発生します。もしあなたが楽しみを全て老後のためにとっておこうと考えていた場合、これを聞いてひどくガッカリしたかもしれません。


おまけに、「80歳まで生きられる」というのも、物事が全てうまくいった場合の話といえます。ある人は7歳でプールで溺れ、ある人は32歳でガンにかかり、ある人は48歳で交通事故に遭い、ある人は60歳ではしごから落ち、死んでしまうかもしれません。これはまるで毎日誰かが「あなたは死ぬ」というサイコロを振るようなもので、あなたが年をとるごとにサイコロが振られる回数は多くなるのです。


あなたが人生という名の大海を泳ぎ続けている時、身の回りに起こり得る全ての事柄について考える必要はありません。考えるには数が多すぎますし、考えなくても人生は十分魅力的なものです。ただし、時々人生について考える事は、あなたが何をしたいのかを見直し、将来後悔しないために役立つことは確かです。忘れないで欲しいのは、あなたが無駄にした今日の時間は、明日には決して取り戻せないということです。


新型コロナウイルスの世界的な流行により、私たちが当たり前に行ってきた旅行や外食などが制限されました。誰かと一緒に過ごす時間は貴重なものとなりましたが、好きな人と過ごす時間はこのような情勢でなくとも間違いなく貴重なものです。


あなたの両親のことを考えてみて下さい、あなたは子どもの頃、基本的に毎日両親と一緒に過ごします。しかし、両親と過ごす時間は成長とともに少なくなり、あなたが独立するとほとんど両親に会わなくなってしまいます。


もしあなたが1年の間に2週間分、両親と過ごす時間を作ったとしても、今後両親と会える時間は、これまでに両親と過ごした時間のおよそ10分の1以下となるでしょう。これは両親だけでなく、兄弟や遠くに引っ越してしまったあなたの古い友人にも当てはまります。


あなたの人生の終わりについて考えることは、不気味に感じられるかもしれません。そんなことは死刑の判決を受けたときや、寿命が近づいてきたときだけ考えるべきだと思うかもしれません。しかし、死ぬというのは誰にでもあり得ます。


組み立てたいと思っていたミニチュアゲームがあったとしても、もう一度訪れたいと思っている場所があったとしても、長い間会っていない人に会いたいと思ったとしても、普段の生活に忙しいあまり、実行に移すことはまれになっていきます。


世界的なパンデミックが終わりを迎えると、私たちはすぐに誰かと一緒に過ごせるようになり、何かを一緒に楽しむことができるようになります。この動画を見ているかどうかにかかわらず、あなたの人生は素晴らしい贈り物であり、何かを楽しむのに十分魅力的で充実したものです。


Kurzgesagtはムービーを、「あなたにとって重要なものは何か、重要な人は誰か、あなた自身が決定することができます。しかし、本当に大切なのは時々でいいから『実際に決断する』ことです」と締めくくっています。

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in 動画, Posted by log1p_kr

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