Android 12の最新未発表ビルドの調査でわかった新機能・変更点は？

Googleが公式に提供している最新の開発者向けプレビュー版よりも新しい未発表ビルドについて、IT系ニュースサイト・Xda Developersが匿名の情報筋から入手し、新機能などについて情報を公開しています。

Exclusive: New Android 12 features revealed in early hands-on
https://www.xda-developers.com/android-12-beta-features-leak/

Android 12の最新未発表ビルドについて、Xda Developersでは「機能変更」8点、「デザイン変更」8点、「プライバシー機能」5点をポイントとして挙げています。その一例はこんな感じ。

・拡張スクリーンショット撮影の改善
画面に表示されている範囲だけではなく、下の方までスクロールしての「拡張スクリーンショット」機能は、すでに公開されているプレビュー版にも搭載されていますが、いざ撮影しようとするとクラッシュして終了してしまう事例がありました。

新たなビルドでは、自動でスクロールするのではなく、手動でキャプチャ範囲を指定することで、クラッシュしにくくするよう改善が行われているようです。

・アプリペア機能の改善
Android 12では、画面分割によるマルチタスク機能が刷新されるとのことで、開発者プレビュー版で新たな「アプリペア」機能が部分的に有効にできるようになっています。新ビルドでは、分割線の部分をダブルタップすることで上下のアプリを入れ替える機能が有効になります。

・Googleアシスタント呼び出し方法の追加
Google製スマートフォン・Pixelでは「端末を握る」「背面をタップする」などの方法でGoogleアシスタントを呼び出せましたが、新たに、電源ボタンの長押しでも呼び出せるようになるようです。

・タブレット用デュアルパネルホーム
タブレットの大画面を生かす形で、2ページ分の内容を1画面に表示するホーム画面ビューが用意されています。

・スライダーの大型化
音量調節や照度調節用のスライダーが、システムのアクセントカラーに合わせた太くて丸みを帯びたスライダーに変更されています。

・クリップボードへのアクセスの警告表示
Android 10から、アプリのクリップボードへのアクセスはフォアグランド時に限られましたが、Android 12では新たに「クリップボードへのアクセス表示」という設定が追加され、オンにするとアプリがクリップボードにアクセスするたびにメッセージが表示されるようになります。

・位置情報の許可ダイアログの改善
位置情報を提供するかユーザーに許可を求めるダイアログが、「正確な位置情報を提供することでどういう変化があるのか」が具体的に伝わるようなものになります。

Xda Developersでは、他に開発中の機能はないかどうかなどを細かく調査・確認する予定だとのこと。

なお、このビルドは匿名情報提供者から「再配布はしないで欲しい」との依頼があったため、ダウンロードリンクは提供されないとのことです。