「マクロス」と「ロボテック」に関する包括的合意発表、実写版「ロボテック」日本公開が可能に
by Nelo Hotsuma
「『超時空要塞マクロス』の続編や映画の多くをただちに国際展開可能」「『ロボテック』に関する権利の確認」などの内容を含む包括的合意が、「マクロス」シリーズを展開するビックウエストとHarmony Gold USAとの間でなされたことが発表されました。
ビックウエスト、スタジオぬえ及びHarmony Gold USA、全世界的なマクロス及びRobotechの未来に関する包括的合意を発表|MACROSS PORTAL SITE マクロスポータルサイト
https://macross.jp/b2b/
「マクロス」シリーズは、1982年に放送されたTVアニメ「超時空要塞マクロス」をはじめとして展開されている人気作品群です。
一方、「ロボテック」はマクロスを海外展開するにあたり、「超時空要塞マクロス」とその続編「超時空騎団サザンクロス」「機甲創世記モスピーダ」を再編集して1つにまとめた作品で、大人気を博しました。本作を海外で展開するのがHarmony Gold USAです。
今回の合意には、2015年に報道があったハリウッド版「マクロス」(ロボテック)の実写映画化企画の日本公開についてビックウエストが反対しないことの確認や、「ロボテック」シリーズや関連商品における「マクロス」キャラクターとメカの使用に関する日本を除く全世界での独占的な許諾の承認などが盛り込まれました。
それぞれの代表からのコメントは以下の通りです。
ビックウエスト 大西加紋代表取締役:
歌姫の歌を背景に、銀河で活躍する変形するリアルなメカ、バルキリー、歌姫とパイロットの三角関係の恋愛模様によって特徴付けられる物語。そんなコンセプトで製作され、今後も紡がれる「マクロス」シリーズを、40周年を迎える今、全世界の方々にお届けできることをうれしく思います。HG会長フランク・アグラマ氏の勇気ある決断に深く感謝いたします。
Harmony Gold USA フランク・アグラマ会長:
これは、Harmony Goldとビックウエストの双方、そしてアニメ業界全体にとって、較べるものの無い歴史的な瞬間です。また、世界中のRobotechとマクロスのファンにとっても、驚くべき瞬間です。私は、私の友人、ビックウエストの代表取締役、大西加紋氏の尽力により、お互いのシリーズを守り、両社にとってより良い明日を築く、この念願の解決に我々が至ったことに感謝します。
・関連記事
「マクロスF」10年ぶりの新作「劇場短編マクロスF~時の迷宮~」制作&2021年公開決定 - GIGAZINE
河森正治総監督に「天空のエスカフローネ」以来の挑戦となるファンタジー作品「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」についてインタビュー - GIGAZINE
アニメ制作会社「サテライト」訪問、デジタル部門で河森正治総監督自ら作品をチェックしているところを見せてもらった - GIGAZINE
これがプロフェッショナルの仕事と生き様、マクロスの河森正治監督が語る「アニメーション監督という職業」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ